そうごうげんかけいさん
総合原価計算
同種の製品を連続的に大量生産する現場で用いられる、一定期間の費用を総生産量で割って単位原価を出す計算方法です。個別原価計算とは異なり、月末仕掛品の評価と按分計算が重要となります。
詳しい説明
1. 定義
総合原価計算は、同種の製品を連続的に大量生産する形態において、一定期間(通常1か月)にかかった製造費用の総額を、その期間の生産量で割って単位あたりの原価を算出する原価計算の方法です。飲料・食品・化学製品など、規格の決まった製品を繰り返し作る業種で用いられます。
2. 制度・考え方の内訳
総合原価計算には、単一製品を対象とする単純総合原価計算のほか、等級別総合原価計算(同一工程から等級の異なる製品ができる場合)、組別総合原価計算(異なる製品を同一工程で製造する場合)、複数の工程を経る場合の工程別総合原価計算があります。いずれも、月末に完成していない仕掛品と完成品とに製造費用を按分する必要があり、按分の方法には平均法と(修正)先入先出法があります。
3. 日商簿記検定での視点
月末仕掛品原価と完成品総合原価の計算(平均法・先入先出法の使い分け)、正常仕損費・正常減損費の処理(度外視法)が頻出論点です。
4. 紛らわしい制度・語との違い
個別原価計算との違いは生産形態です。個別原価計算は製造指図書ごとの受注生産、総合原価計算は同種製品の連続大量生産を前提とし、原価は「指図書」ではなく「期間」を単位に集計します。
5. 身近な例
清涼飲料水の工場では、同じ規格のペットボトル飲料を毎日連続して生産するため、1か月分の製造費用をまとめて生産量で割る総合原価計算が使われます。
試験で問われること
日商簿記検定
- 連続生産という形態が問われます。
- 月末仕掛品と完成品の按分計算が問われます。
- 個別原価計算との違いが問われます。