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日商簿記3級 ネット試験と統一試験の違いと選び方

2026/08/20

簿記3級にはネット試験と統一試験の2つの受験方式があります。日程、合格発表、出題形式の違いと、初学者にどちらが向くかを解説します。

簿記3級は、テストセンターのパソコンで受けるネット試験と、年3回の統一試験のどちらでも受験できます。学習を自分のペースで進めたい独学者には、日程を自分で決められるネット試験をおすすめします。この記事では2つの方式の違いと選び方を解説します。

2つの受験方式の違い

項目ネット試験統一試験
受験日試験会場が設定する日で随時実施年3回。おおむね6月・11月・2月
受験方法テストセンターのパソコンで解答会場でペーパーに解答
合格発表試験終了後、自動採点で当日中に判明商工会議所によって発表方法が異なる
試験時間60分60分
合格基準70%以上70%以上
出題範囲同一の出題区分表に基づく同一の出題区分表に基づく

試験時間、合格基準、出題範囲はどちらの方式でも同じです。日本商工会議所は、統一試験とネット試験のいずれも、同じ出題区分表に基づいて出題すると案内しています。

ネット試験をすすめる理由

独学で学ぶ人には、次の理由でネット試験が向いています。

  1. 仕上がったタイミングで受けられます。年3回の日程に学習計画を合わせる必要がなく、模試で合格ラインを超えてから申し込む、という順番にできます。
  2. 結果がすぐわかります。試験終了後にシステムが自動採点し、当日中に合否が判明します。不合格でも弱点を確認して早く再挑戦できます。
  3. パソコンでの解答形式は、日頃の演習をオンラインで行っていれば追加の慣れがほとんど要りません。

一方、紙に書きながら解くほうが集中できる人や、近くにテストセンターがない人は統一試験を選びましょう。

ネット試験の対策で大切なこと

ネット試験では、勘定科目をプルダウンから選び、金額をキーボードで入力します。金額や勘定科目名そのものを入力する問題も出されます。紙のテキストだけで学んでいると、この操作に本番で戸惑うことがあります。日頃から本試験と同じ形式で演習しておくことが、いちばんの対策です。

画面だけで計算するわけではありません。会場ではA4サイズの計算用紙2枚とボールペンが配布され、紙に書きながら計算できます(使い終わった用紙は試験後に回収され、持ち帰りはできません)。詳しくは「ネット試験のメモ用紙の使い方」でも解説しています。

よくある質問

どちらの方式が受かりやすいですか

合格基準と出題範囲は同じですが、実績には差が出ています

日本商工会議所が公表している合格率を並べると、こうなります(2026年8月20日時点)。

3級

統一試験合格率ネット試験合格率
第173回(2026年6月)33.8%2026年4月〜6月44.5%
第172回(2026年2月)33.6%2025年度40.8%
第171回(2025年11月)34.5%2024年度38.6%
第170回(2025年6月)42.4%2023年度37.1%

2級

統一試験合格率ネット試験合格率
第173回(2026年6月)15.1%2026年4月〜6月31.9%
第172回(2026年2月)15.1%2025年度32.9%
第171回(2025年11月)23.6%2024年度35.7%
第170回(2025年6月)22.2%2023年度35.2%

2級の差がとくに大きくなっています。直近の統一試験は15.1%、同じ時期のネット試験は31.9%で、2倍以上の開きがあります。

ただし、この差をそのまま「ネット試験のほうが簡単」と読むことはできません。統一試験は年に3回の決まった日なので、その日に間に合わせて受ける人が集まります。ネット試験は自分の準備ができた日に受けられるので、受ける人の仕上がり具合が違います

それでも、選べるなら準備ができた日に受けられるほうが有利という点は、この数字が示しています。

ネット試験は、受験者ごとに出題区分表の範囲からランダムに出題されます。統一試験のように「今回はこの分野が出やすい」という山を張るやり方は通用しにくいため、どちらの方式でも出題範囲全体をまんべんなく学習しておくことが大切です。

ネット試験はいつでも申し込めますか

統一試験の前後にはネット試験を休止する期間が設けられており、その期間は受験できません。また、同じ級を同一日および複数日で重ねて予約することはできません。次の受験日は、休止期間を避けたうえで会場の予約状況を確かめてから決めましょう。

電卓は持ち込めますか

そろばんか電卓のどちらか1つを持ち込めます(機能が制限されたものに限ります)。

出典

この記事は2026年8月16日時点の公式情報にもとづいています。合格率や制度は改定されることがあるため、受験の際は日本商工会議所の最新の公式情報もあわせて確かめておきましょう。