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日商簿記3級 ネット試験のメモ用紙の使い方

2026/08/20

日商簿記のネット試験では、A4サイズの計算用紙2枚とボールペンが会場から配布され、試験後に回収されます。持ち込みができない点と、電卓の持ち込み条件を公式情報にもとづいて解説します。

日商簿記のネット試験はパソコンの画面で解答しますが、仕訳や集計の下書きをする紙は別に用意されています。この記事では、計算用紙と電卓について、公式情報にもとづいて確認します。

計算用紙は会場から配布される

日本商工会議所の案内によると、ネット試験の会場は「A4サイズの紙2枚、筆記具(ボールペン)」を用意し、受験者に配布します。自分の紙やペンを持ち込む必要はありません。

使い終わった計算用紙は、試験終了後に試験委員が回収します。持ち帰ることはできません。下書きの内容を試験後に見返したい場合でも、手元に残せない点は覚えておきましょう。

メモ用紙をどう使うか

配布される紙は2枚だけなので、行き当たりばったりに書き込むと足りなくなることがあります。あらかじめ使い方を決めておくと安心です。

  • 仕訳は、勘定科目と金額だけを簡潔に書く。「借方・貸方」といった言葉は省き、科目名と数字だけを並べれば十分です
  • 1問ごとに区切りの線を引く。あとで見返すときに、どこからどこまでが1問分の下書きかが分かりやすくなります
  • 精算表や集計は、表の形のまま小さく書く。行と列の対応がずれると、集計のミスにつながります

2枚を使い切りそうな場合は、消しゴムで不要な部分を消して書き直すか、暗算で済ませられる計算を増やして紙の消費を抑えます。

電卓の持ち込み条件

電卓は自分のものを持ち込めます。ただし、使える機能に条件があります。

区分内容
使える機能四則演算、日数計算、時間計算、換算、税計算、検算(音が出ないものに限る)
使えない機能印刷機能、メロディー機能、プログラム機能(関数電卓など)、辞書機能
そろばん持ち込みできません

日商簿記3級の学習でよく使われる四則演算と検算の機能は、通常の電卓であれば問題なく使えます。関数電卓や、印刷・メロディー機能の付いた電卓は持ち込めないため、試験前に自分の電卓の機能を確かめておきましょう。

下書きの勘定科目は、自分の略で書きましょう

「電子記録債権」「車両運搬具」「減価償却累計額」。長い勘定科目を下書きで毎回そのまま書いていると、それだけで時間が消えます。日商簿記3級の標準的な勘定科目は98個あり、長い名前のものが少なくありません。

下書きは略して構いません。

勘定科目下書きの例
電子記録債権E債
車両運搬具車両
繰越商品繰商
減価償却累計額累計
貸倒引当金貸引

大事なのは、自分の略を先に決めておくことです。当日その場で考えると、あとで見返したときに何の科目か分からなくなります。練習のときから同じ略を使いましょう。

答案には正式名称を入力します。略のまま書くと不正解になります。下書きだけの話です。

そして、似た名前を同じ略にしないことです。「受取手形」と「支払手形」を両方「手形」にすると、見返したときに区別がつきません。対になる科目は、受・払のように1文字だけ足しておきます。

下3桁が0の数字は、0を落として計算しましょう

簿記には「2,500,000」「950,000」のような数字がよく出ます。これを毎回そのまま電卓に打つのは、時間も打ち間違いも増やします。

下3桁の0を落として計算しましょう。

たとえば 2,500,000 + 950,000 + 3,000 を計算するとき、

  1. 0を3つ落として 2,500 + 950 + 3 と打つ
  2. 出た 3,453 をメモする
  3. 答案に入力するときに0を3つ戻して 3,453,000 とする

打つ回数が減るぶん、速くなるだけでなく打ち間違いも減ります

落とす0の数は、その問題の中でそろえること。片方だけ0を落とすと、桁がずれます。

電卓の桁下げキーを覚えておきましょう

電卓に「→」や「▷」の印のついたキーがあります。これは桁下げキーで、最後に打った1桁だけを消せます。パソコンのバックスペースと同じ動きです。

「1,000,000」と打つつもりで「10,000,000」と打ってしまったとき、このキーを1回押すだけで直せます

知らないと、打ち間違えるたびに全部消して最初から打ち直すことになります。60分の試験では、この差が効いてきます。

このキーは、上に挙げた持ち込めない機能(印刷・音・プログラム・辞書)のどれにも当たりません。入力を訂正するためのキーだからです。

自分の電卓にこのキーがあるか、今日のうちに確かめておきましょう。無い機種もあります。

貸借が合わないときは、差を2と9で割ってみましょう

決算の問題で、最後に借方と貸方が合わない。ここで探し始めると、時間が溶けます。

やみくもに見直す前に、差額を2で割り、次に9で割ってみましょう。原因の見当がつきます。

差が2で割り切れるとき

借方と貸方を逆に書いている可能性があります。5,000円を逆に記入すると、差は10,000円になるからです。下書きの中から、差の半分にあたる金額を探しましょう。

差が9で割り切れるとき

桁を1つ間違えたか、数字を入れ替えたかの可能性があります。

  • 桁の間違い … 100を1,000と書くと差は900。9で割り切れます
  • 数字の入れ替え … 43を34と書くと差は9。こちらも割り切れます

差が9の倍数だったら、似た数字が並んでいるところを重点的に見ましょう。

それでも見つからなければ、深追いしないこと。合わないまま次の問題へ移るほうが、全体の点数は残ります。

よくある質問

メモ用紙が足りなくなったらどうなりますか

会場のルールによって対応が異なる可能性があるため、不安な場合は申し込み先の会場へ事前に確かめておくと安心です。基本的には配布された2枚の中でやりくりする前提で、仕訳を簡潔に書く練習をしておくと安心です。

使い慣れた電卓をそのまま使えますか

四則演算と日数・時間計算などの機能だけの電卓であれば使えます。関数電卓や印刷機能付きの電卓は持ち込めないため、試験用に別の電卓を用意する必要がある場合があります。

出典・更新履歴

この記事は2026年8月16日時点の公式情報にもとづいています。会場ごとの運用に差がある可能性があるため、詳しい手順は申し込み先の会場で確かめておきましょう。

ネット試験と統一試験のどちらを選ぶか迷っている場合は、「ネット試験と統一試験の違いと選び方」もあわせてご覧いただけます。