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日商簿記3級 毎日15分を続けるための仕組みの作り方

2026/08/20

簿記の勉強が続かないのは意志の弱さではありません。簿記は毎日少しずつ手を動かすほうが伸びる科目です。時間を決め、区切りを小さくし、戻れる形を作る方法をまとめました。

「今日は疲れているから明日にしよう」が3日続いて、そのまま教材を開かなくなる。簿記の勉強でいちばん多い終わり方です。

でも、これは意志の弱さではありません。簿記は、続けかたを間違えると続かない性質を持っています。逆にいえば、性質に合わせた形を先に作っておけば、意志に頼らずに続けられます。

簿記は「まとめて長く」より「毎日少し」が効きます

まず知っておきたいのが、簿記が手を動かして身につく科目だということです。

仕訳は、知識として覚えるものではありません。「現金が増えた」「売上が立った」と読んで、借方と貸方に振り分ける。この判断が考えなくてもできるようになるまで、繰り返す作業です。自転車の練習に近いところがあります

自転車を週に1回3時間練習しても、なかなか乗れるようになりません。毎日15分のほうが早く乗れます。簿記も同じです

だから、週末に3時間まとめて取るより、毎日15分のほうが結果が出ます。しかも、15分なら疲れている日でも取れます。

いつ・どこで・何をやるかを先に決めましょう

続かない理由でいちばん多いのが、毎回「今日は何をしようか」から始めていることです。決めるところで力を使ってしまうと、始める前に疲れます。

だから、始める前に3つを決めてしまいましょう。

決めること
いつ朝起きてすぐの15分/通勤の電車の中/夕食のあと
どこで台所のテーブル/電車の座席/会社の休憩室
何を「解説を1つ読んで、その問題を解く」

「何を」をいちばん小さく決めるのがコツです。「今日は第3章を終わらせる」ではなく「解説を1つ読んで、その問題を解く」。終わりがはっきりしていて、15分で届く大きさにします。

そして、同じ時間・同じ場所にすると、考えずに始められるようになります。歯磨きのように、順番として体が覚えます。

教材を開いたままにしておきましょう

小さなことですが、効きます。勉強が終わったら、教材を閉じずに次のページを開いたまま置いておきます

次に座ったとき、開くという動作が要りません。始めるまでの手間を1つ減らすだけで、着手のしやすさが変わります

電子の教材なら、次に読むところをブックマークしておくか、タブを閉じずに残しておきます。

「今日は解かない日」を作っておきましょう

毎日続けると決めると、できなかった日に自分を責めることになります。そして責めた翌日は、もっと開きたくなくなります。これが連鎖の始まりです

だから、最初から「読むだけの日」を用意しておきましょう

  • 通常の日 … 解説を読んで、問題を解く
  • 疲れている日 … 答えを見ながら、昨日解いた問題を読み返すだけ
  • どうしても無理な日 … 教材を開いて、目次を眺めるだけ

いちばん下の「目次を眺めるだけ」でも、その日は続いたことにします。ゼロの日を作らないほうが、翌日のハードルが上がりません。

進んだ量が目に見える形にしましょう

時間の合計を記録しても、あまり励みになりません。「今日は20分やった」では、自分がどこにいるのかが見えないからです。

代わりに、終わった単元に印をつけましょう。簿記3級は9つの単元に分かれているので、9個の枠を紙に書いて、終わったら塗りつぶします。

9個のうち3個が塗れている。これは時間の合計より、ずっとはっきりした手応えになります。

もう1つおすすめなのが、解いた問題の数を数えることです。「今日で通算120問」と分かると、積み上がっている実感が出ます。簿記は解いた量がそのまま力になる科目なので、この数字は嘘をつきません。

つまずいたら、戻る日を作りましょう

決算のあたりで急に進まなくなったとき、多くの方はそこで止まります。でも、止まるより戻るほうが早く進みます

決算の処理は、期中に学んだ仕訳の積み重ねの上に成り立っています。決算で手が止まったなら、それは決算が難しいのではなく、期中のどこかがあいまいなまま来ているサインです。

だから、「わからなくなったら、前の単元に戻る日にする」と決めておきましょう。戻ることを後退だと思わないための、事前の約束です。簿記の学習では、行ったり来たりするのが普通の進み方です。

電卓は勉強の場所に置きっぱなしにしましょう

これも小さなことですが、効きます。電卓を教材のそばに置きっぱなしにしておきます

取りに行く動作が1つ入るだけで、「今日は電卓なしで読むだけにしよう」となり、手が動かない日が増えます。

なお、試験に持ち込めるのは計算機能だけの電卓です。印刷機能、音の出る機能、プログラム機能、辞書機能があるものは持ち込めません。早いうちから本番で使う電卓に慣れておくと、試験の日にとまどいません

よくある質問

1日15分で本当に足りますか

15分だけで合格まで行くのは難しいところがあります。ただ、15分は「やめないための最低ライン」です

多くの場合、始めてしまえば15分では終わりません。座って問題を解き始めると、そのまま30分、40分と続くことがよくあります。15分は着手のためのハードルを下げる数字であって、上限ではありません。

やる気が出ない日はどうすればよいですか

やる気を待たないほうが早く進みます。やる気は始めたあとに出てくるもので、始める前には出ません。

だから、上に書いた「読むだけの日」を使いましょう。開いて目次を眺めるところまでやると、そのまま続くことがよくあります

どれくらいの期間で仕上がりますか

一般に、およそ50時間から100時間、期間にして2ヶ月から4ヶ月が目安といわれます。1日15分だけだと計算が合いませんが、実際には取れる日と取れない日があり、取れる日に長くなるので、この幅に収まることが多くなっています。

くわしくは日商簿記3級 勉強時間の目安と挫折しない進め方にまとめています。