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ぎゃくぎょうれつ

逆行列

Inverse Matrix

正方行列に対して掛けると単位行列となる行列のことです。行列式がゼロでない場合に存在し、連立一次方程式で未知数を求める際に利用される、行列演算の割り算のような存在です。

詳しい説明

1. 定義

逆行列は、正方行列Aに対して掛けると単位行列Iになる行列で、A^(−1)と表記します(DOM-1302(基本情報技術者試験シラバス Ver.9.2)テクノロジ系 大分類1 基礎理論 2.応用数学(2)数値計算、用語例「逆行列」)。A・A^(−1)=A^(−1)・A=Iが成り立ちます。行列式(det A)が0でない場合にのみ存在します。

2. 計算式とその意味

2×2行列A=[[a,b],[c,d]]の逆行列は、行列式ad−bcが0でないとき、A^(−1)=1/(ad−bc)×[[d,−b],[−c,a]]で求められます。連立一次方程式Ax=bの解は、両辺に左からA^(−1)を掛けてx=A^(−1)bとして求められます。

3. 計算例

A=[[2,1],[1,1]]について、行列式はad−bc=2×1−1×1=1です。0でないため逆行列が存在し、A^(−1)=1/1×[[1,−1],[−1,2]]=[[1,−1],[−1,2]]と求まります。実際にA・A^(−1)を計算すると単位行列[[1,0],[0,1]]になります。

4. 検定試験での視点

行列式が0でない場合にのみ存在するという条件、連立一次方程式を解く際に逆行列を使う手順が問われます。

5. 紛らわしい制度・語との違い

転置行列との違いは、作り方も意味も異なる点です。転置行列は行と列を入れ替えるだけの操作で常に存在しますが、逆行列は掛けて単位行列になる行列で、行列式が0でない場合しか存在しません。

試験で問われること

基本情報技術者試験

  • 行列式が0でない場合にのみ存在することが問われます。
  • 連立一次方程式の解法において逆行列を掛けることで変数を分離できることが問われます。
  • 行列積と逆行列の計算ルールが問われます。