基本情報技術者試験 毎日1問のトレースを続けるやり方
2026/08/20基本情報でつまずくのは科目Bです。アルゴリズムは詰め込みが効かないので、毎日少しずつ触れる形が要ります。科目Aと科目Bを1日の中でどう分けるかをまとめました。
基本情報技術者試験の勉強で、いちばん多い止まり方があります。科目Aは進むのに、科目Bを開かない日が続くという形です。
そして試験が近づいてから科目Bに手をつけ、間に合わないと気づく。これは意志の問題ではなく、続けかたの設計の問題です。
科目Bは、詰め込みが効かない科目です
科目Aと科目Bでは、力の付き方がまったく違います。
科目Aは、覚えた量で伸びます。用語を1つ覚えれば、その1問は答えられるようになります。だから、直前にまとめて詰め込むこともある程度できます。
科目Bは、慣れた回数で伸びます。プログラムを読む力は、知識ではなく感覚に近いところがあります。毎日少しずつ触れていると、ある日ふっと構造が見えるようになる。その日が来るまでの助走が要ります。
だから、科目Bだけは、量より頻度です。週末に3時間まとめてやるより、毎日20分のほうが早く読めるようになります。
1日を「科目Aの時間」と「科目Bの時間」に分けましょう
同じ勉強時間の中で混ぜると、たいてい科目Aに寄ります。科目Aのほうが進んだ実感が出やすいからです。
そこで、別の時間帯に割り当ててしまいましょう。
| 時間帯 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 朝 | 科目Bを1問。擬似言語を紙に書いて追いかける | 20分 |
| 通勤・移動 | 科目Aの問題を10問 | 15分 |
| 夜 | 科目Aの解説を読む、または朝の科目Bを見直す | 30分 |
科目Bを朝に置くのがおすすめです。頭が動く時間帯に、いちばん頭を使う作業を持ってくる形です。夜に回すと、疲れている日に飛ばされます。
朝が難しければ、どこでも構いません。ただし「毎日同じ時間帯」にしましょう。時間帯が固定されると、考えずに始められるようになります。
科目Bは「1日1問」で十分です
科目Bは1問を読み解くのに時間がかかります。だから、1日1問で構いません。
大事なのは量ではなく、毎日プログラムの形に目を通すことです。1日1問なら、3ヶ月で90問になります。90問読めば、擬似言語はかなり読めるようになっています。
そして、解けなくても構いません。最初のうちは、答えを見ながら処理を追うだけで十分です。「自力で解けないから今日はやめよう」となるのがいちばんもったいない形です。
紙とペンは机に出したままにしておきましょう
科目Bでいちばん効くのが、変数の値を紙に書き出して1行ずつ追いかけることです。これを毎日やるために、紙とペンを出しっぱなしにしておきましょう。
取りに行く動作が1つ入ると、「今日は読むだけにしよう」となります。そして読むだけだと、頭の中で変数を見失って、結局わからないまま終わります。
A4の紙を1枚、机に置いたままにする。それだけで、手を動かす日が増えます。
進んだ量は、科目AとBで別々に数えましょう
合計の勉強時間を記録しても、この試験ではあまり役に立ちません。科目Aに偏っていても、合計時間は増えていくからです。
だから、2つの数字を別々に数えましょう。
- 科目A … 解いた問題の数
- 科目B … 読んだプログラムの本数
「科目A 400問、科目B 25本」のように並べて書くと、偏りが目に見えます。科目Bの数字が2週間動いていなかったら、そこが危ないところです。
なお、科目Bには20問中16問がアルゴリズムとプログラミングという構成があり、科目Bだけで独立した基準点があります(詳しくは基本情報技術者試験はどんな試験か、科目Aと科目Bにまとめています)。
受ける日は先に予約してしまいましょう
基本情報はCBT方式で随時実施されています。いつでも受けられるということは、いつまでも受けなくてもよいということでもあります。
だから、学習を始めるときに受ける日を予約してしまうのも1つの方法です。日付が決まると、逆算して1日にやる量が決まります。
不安なら、少し先の日を取っておきましょう。早すぎると焦って続かなくなり、遠すぎると先延ばしになります。3ヶ月から4ヶ月先あたりが組み立てやすい距離です。
科目Aは、わからないまま先へ進みましょう
科目Aは範囲がかなり広く、9つの大分類に分かれています。1つの分野で立ち止まると、全体が終わりません。
科目Aの1周目は、覚える段階ではなく、どこに何があるかを知る段階だと考えましょう。四肢択一なので、完璧に覚えていなくても選択肢を見て判断できれば得点になります。
それに、分野どうしはつながっています。基礎理論で学んだ考え方が、あとの技術要素やアルゴリズムで使われます。全体を一度通ってから戻ると、バラバラだった知識がつながります。
よくある質問
科目Bが1問も解けません。続けて意味がありますか
あります。最初のうちは、答えを見ながら処理を追うだけで十分です。
プログラムを読む力は、解けたかどうかではなく、形に目を通した回数で伸びます。20本、30本と読んでいくうちに、「この形は前に見た」と思う場面が出てきます。そこから急に読めるようになります。
平日はまったく時間が取れません
平日は科目Bの1問だけにして、科目Aを週末にまとめる形でも進みます。科目Bだけは毎日、科目Aは週末に寄せるという割り切り方です。
科目Aは詰め込みがある程度効くので、この配分は理にかなっています。逆はうまくいきません。
どれくらいの期間で仕上がりますか
一般に、およそ100時間から200時間が目安といわれます。1日1時間なら5ヶ月から7ヶ月、平日1時間と週末に3時間なら3ヶ月から4ヶ月ほどです。
くわしくは基本情報技術者試験 勉強時間の目安と挫折しない進め方にまとめています。