基本情報技術者試験はどんな試験か、科目Aと科目B
2026/08/20基本情報技術者試験は科目A90分60問と科目B100分20問の2つがあり、どちらも600点以上で合格です。科目Bの20問中16問はアルゴリズムとプログラミングから出ます。
基本情報技術者試験には科目Aと科目Bという2つの試験があります。名前だけ見ると、単に前半と後半に分かれているように思えますよね。
でも実際は、性格のまったく違う2つの試験です。そして、この違いを知らずに勉強を始めると、時間の配分を大きく間違えます。
この記事では、情報処理推進機構(IPA)が公表している試験要綱をもとに、この試験の形を整理します。
この試験はどんな試験か
| 項目 | 科目A | 科目B |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題数 | 60問 | 20問 |
| 採点される問題数 | 56問 | 19問 |
科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問です。1問あたりの時間を計算すると、科目Aは1分半、科目Bは5分になります。同じ「1問」でも、重さが3倍以上違います。
科目Aは知識を問う問題が中心で、次々に判断していく形です。科目Bは擬似言語で書かれたプログラムを読み解く問題が中心で、じっくり追いかける形になります。
試験はCBT方式で随時実施されています。試験要綱には、科目Aと科目Bを同日に実施すること、そしてコンピュータを用いる方式の場合は科目Aが終わってから科目Bを開始するまでに最長10分の休憩を取得できることが記載されています。
採点されない問題が混ざっています
科目A・科目Bのどちらにも、採点されない問題が混ざっています。
- 科目Aは60問のうち評価は56問で行い、残り4問は今後出題する問題を評価するために使われる
- 科目Bは20問のうち評価は19問で行い、残り1問は今後出題する問題を評価するために使われる
どれが採点対象外かは受験中にはわかりません。手も足も出ない問題に当たっても、それが採点されない1問かもしれないということです。1問で立ち止まらず、先へ進む判断がしやすくなります。
合格の基準は、両方の科目で600点以上です
試験要綱の記述はこうです。
各科目(科目A試験、科目B試験)の評価点が全て基準点以上の場合に合格とする
基準点は次のとおりです。
| 科目 | 基準点 | 満点 |
|---|---|---|
| 科目A | 600点 | 1,000点 |
| 科目B | 600点 | 1,000点 |
両方とも600点以上が条件です。科目Aで900点取っても、科目Bが599点なら合格になりません。片方で稼いでもう片方を補う、ということができない仕組みです。
そして重要なのが、この試験には1問あたりの配点が存在しないことです。試験要綱に明記されています。
IRTに基づいて解答結果から評価点を算出することから、配点割合はない
IRTは項目応答理論という採点方式です。正解数をそのまま点数にするのではなく、解答の結果から評価点を算出します。「あと何問正解すれば600点」という逆算はできません。
科目Bの20問中16問は、アルゴリズムとプログラミングです
この試験でいちばん知っておくべき数字が、これです。試験要綱にこう書かれています。
分野別の出題数は、アルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問とする
科目Bは20問しかなく、そのうち16問がアルゴリズムとプログラミングです。割合にすると8割です。
つまり、科目Bはほぼアルゴリズムの試験だと考えてよいことになります。そして科目Bには600点という独立した基準点があります。ここを避けて合格する道はありません。
科目Bで使われるプログラム言語についても、試験要綱に注記があります。
プログラム言語について、基本情報技術者試験では擬似言語を扱う
特定の言語を覚える必要はなく、この試験のために定められた書き方を読めるようになればよい、ということです。実務で使っている言語があるかどうかは、直接には関係しません。
科目Bの出題範囲は5つの項目で構成されています。プログラミング全般、プログラムの処理の基本要素、データ構造及びアルゴリズム、プログラミングの諸分野への適用、情報セキュリティの確保です。
科目Aは3分野・9つの大分類から出ます
科目Aの範囲は、次の3分野に分かれています。
| 分野 | 大分類 |
|---|---|
| テクノロジ系 | 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素 |
| マネジメント系 | 開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント |
| ストラテジ系 | システム戦略、経営戦略、企業と法務 |
大分類は9つ、中分類は23、シラバスの小分類は96あります。範囲としてはかなり広いのが科目Aです。
なお、科目Aについては分野別の出題数が公表されていません。科目Bだけが分野別の内訳を示している、という非対称があります。
範囲の中で1つ、重みが示されている分野があります。試験要綱の出題分野一覧で、基本情報技術者試験は情報セキュリティが重点分野として印をつけられています。
よくある質問
受験資格はありますか
IPAの試験要綱と概要ページに、受験資格についての記載はありません。
科目Aと科目Bはどちらから勉強するとよいですか
IPAは学習の順番を示していません。ただ、科目Bは慣れるまでに時間がかかるという性質があります。知識を覚えれば進む科目Aと違って、プログラムを読む力は積み上げに時間がかかるからです。
科目Bを後回しにして直前に手をつけると、間に合わないことがあります。早めに一度触れて、どれくらいかかりそうかを測っておくのが、この試験の形には合っています。
免除の制度はありますか
試験要綱の注記に、基本情報技術者試験では科目Aが一部免除制度の対象となる、との記載があります。ただし要綱の免除制度の本文は高度試験などについて書かれており、基本情報の科目A免除の具体的な要件は要綱には記載されていません。利用を考える場合は、IPAの公式ページで最新の案内を確認しましょう。
申し込みと日程はどこで確認できますか
IPAの基本情報技術者試験のページで、実施方式と申し込みの案内が公表されています。
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