けっさんせいり
決算整理
決算で、期間損益や期末財産を適正な状態に修正するために行う一連の修正仕訳です。
詳しい説明
決算において、日々の帳簿記録をそのままでは反映できない期間損益や期末の財産状態を、適正な金額に修正・調整するために行う一連の仕訳のことです。発生主義にもとづき、当期に正しく帰属する収益・費用を確定させ、資産・負債の実質的な価値を正しく評価するための期末の修正手続きです。
日商簿記3級で扱う主要な決算整理事項には、いくつかの柱があります。売上原価の算定では、仕入と繰越商品を使って当期の売上原価を計算します。固定資産の減価償却では、間接法・定額法によって減価償却費を計上します。貸倒引当金の設定では、差額補充法によって貸倒引当金繰入を計上します。経過勘定の処理では、費用の繰延べ(前払費用)、収益の繰延べ(前受収益)、費用の見越し(未払費用)、収益の見越し(未収収益)の4種類を扱います。このほか、未使用の郵便切手や収入印紙を貯蔵品へ振り替える処理、消費税の仮受・仮払を精算して未払消費税を計上する処理、そして法人税等の確定額を計上する処理も決算整理に含まれます。
たとえば、当期の減価償却費を60,000円と計算した場合、借方に減価償却費60,000円、貸方に減価償却累計額60,000円という決算整理仕訳を行います。こうした修正を積み重ねることで、日々の記録だけでは反映されていなかった当期の正しい損益と財産の状態が帳簿に反映されます。
試験で問われること
日商簿記検定
- 決算整理仕訳は配点が高く、複数の事項を漏れなく処理できるかが問われます。
- 経過勘定の処理で、資産・負債・費用・収益のどれになるかを正確に判断する力が問われます。
- 減価償却費の計算で月割り計算が必要かどうかの判断が問われます。