ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
りえききんがくのひきさげさく
利益金額の引下げ策
Measures to Reduce Profit Amount
類似業種比準価額の比準要素である利益金額を下げて、自社株の評価を下げる対策です。
詳しい説明
1. なぜ効果が大きいか
類似業種比準価額の3つの比準要素のうち、利益金額は評価額への影響が大きく設計されています。1株あたりの利益金額は、直前期末以前1年間の金額を用いるのが原則です。1期の利益を下げるだけで評価に反映されるため、対策としての即効性があります。
2. どう下げるか
役員退職金の支給が代表的です。多額の損金が一度に生じるため、その事業年度の利益は大きく下がります。ほかに、含み損のある資産を売却して損失を実現させる、不良債権を貸倒れとして処理する、修繕を前倒しで実施する、生命保険を活用するといった方法があります。設備投資を行って減価償却費を増やす方法もあります。
3. 注意する点
利益を下げることは、会社の実力を下げることでもあります。金融機関の評価が下がり、借入れの条件が悪くなることもあります。また、税務上損金として認められない支出であれば、利益金額は下がりません。役員退職金も不相当に高額な部分は損金になりません。
4. 実行の順序
評価を下げた事業年度のうちに、贈与や譲渡によって株式を後継者へ移す必要があります。翌期に利益が戻れば、評価も戻ります。下げた年に移すという時期の設計が、対策の成否を分けます。
試験で問われること
FP技能検定2級
- 1株あたりの利益金額が直前期末以前1年間の金額を用いるのが原則である点が問われます。
- 役員退職金の支給が利益金額を下げる代表的な方法である点が問われます。
- 評価を下げた事業年度のうちに株式を後継者へ移す必要がある点が問われます。
最終更新日: 2026/09/23