ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
じゅんしさんかがくのひきさげさく
純資産価額の引下げ策
Measures to Reduce Net Asset Value
類似業種比準価額の比準要素である純資産価額を下げて、自社株の評価を下げる対策です。
詳しい説明
1. 仕組み
類似業種比準価額の比準要素の1つが、1株あたりの純資産価額です。ここでいう純資産価額は、法人税法上の資本金等の額と利益積立金額の合計、すなわち帳簿上の数値をもとにします。相続税評価額に洗い替えた純資産価額方式のものとは違います。
2. どう下げるか
利益積立金額を減らすことが中心になります。役員退職金の支給や、含み損のある資産の売却によって損失を計上すれば、利益積立金額が減り、この要素も下がります。利益金額の引下げ策と重なる手段が多くなります。
3. 純資産価額方式への効果
純資産価額方式による評価を下げる対策は、これとは別に考えます。相続税評価額が帳簿価額より低くなる資産を取得すること、たとえば不動産を購入して有効活用することが代表的な方法です。建物は固定資産税評価額で、その敷地は貸家建付地として評価されるため、購入価額より低い評価になります。役員退職金の支給も、純資産を直接減らす方法として細目に掲げられています。
4. 注意する点
取得してから3年以内の土地建物は、相続税評価額ではなく通常の取引価額で評価されます。購入してすぐには効果が出ないため、時間の余裕をもって実行する必要があります。
試験で問われること
FP技能検定2級
- 比準要素の純資産価額が帳簿上の資本金等の額と利益積立金額の合計による点が問われます。
- 純資産価額方式の評価を下げる方法として不動産の取得と有効活用がある点が問われます。
- 取得から3年以内の土地建物は通常の取引価額で評価されるため、すぐには効果が出ない点が問われます。
最終更新日: 2026/09/23