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FP技能検定2級はどんな試験か、受検資格と試験の構成

公開 2026/08/07 10:00 / 更新 2026/09/12 01:00

FP技能検定2級には受検資格があり、多くの方はまず3級に合格する道を通ります。3級の合格発表日より前には申し込めません。学科は3級と同じ60問ですが時間が30分長く、1問に考える時間が増えます。

3級に合格した流れのまま2級を目指そうと考える方は多いですが、事前に受検資格の確認が必要です。3級は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」という幅広い条件でしたが、2級は定められた条件を満たしていないと申し込めません。勉強を始めてから受検できないと判明する事態を防ぐためにも、まずは受検資格の詳細から確認していきます。

受検対象となる4つの条件

2級を受検するには、次の4つの条件のうちいずれか1つ以上に当てはまる必要があります。

#条件
13級FP技能検定の合格者
2受検申請の時点で、FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
3受検申請の時点で、日本FP協会認定のAFP認定研修を修了している者
4金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者

多くの方が選ぶのは1番の「3級に合格する道」ですが、ここで見落としやすいのが「3級の合格番号は合格発表日に通知される」という決まりです。合格発表日より前に2級の受検申請を行うことはできません。試験に手応えがあっても発表前に先行して申し込むことはできないため、3級と2級の間には所定の待ち時間が必ず生じます。

残る3つの条件のうち、2番の実務経験は自己申告制となっています。3番のAFP認定研修は日本FP協会が認定する対象研修を修了するルートで、4番の金融渉外技能審査3級は現在は実施されていない旧制度の試験を指します。

4つのうちどれか1つで受検できます。多くの方が通る3級合格の道には、合格発表日までの待ち時間が必ず入ります。

この試験はどんな試験か

2級も3級と同様に、学科試験と実技試験の両方に合格することで「2級FP技能士」の資格を取得できます。学科試験は実施団体による差異がなく、日本FP協会ときんざいのどちらで受けても同一の問題が出題されます。

項目内容
試験時間120分
問題数60問
合格の基準36点以上(60点満点)

3級の学科試験と比較すると、その違いがより明確になります。

項目3級2級
学科 試験時間90分120分
学科 問題数60問60問
学科 合格の基準36点以上(60点満点)36点以上(60点満点)

問題数や合格基準は3級と同じですが、試験時間だけが30分延長されています。ここに2級試験の難しさの本質が表れており、問題数ではなく「1問あたりにかける思考時間」が増加することを意味します。速く解く練習以上に、1問の論点を最後まで正確に追い切る力が問われます。

一方の実技試験は、実施団体によって形式や内容が大きく異なります。

項目日本FP協会きんざい
選べる種目資産設計提案業務のみ4種目から選択
試験時間90分90分
問題数40問5題
出題形式多肢選択式および記述式事例形式
合格の基準60点以上(100点満点)30点以上(50点満点)

きんざいで選択できる4種目は、個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務です。実務内容に直結した種目を選べる点がきんざいの特徴です。対して日本FP協会の実技試験には、3級にはなかった記述式の問題が導入されます。選択肢を選ぶだけでなく、数値を直接計算して記入する形式への対応が求められます。

何が出るか

学科試験の範囲は3級と同じく「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6分野で構成されています。違いは出題範囲の専門性と細かさにあり、試験範囲を定める細目数を比較すると、3級の427項目に対して2級は595項目と約1.4倍に拡大します。

また、分野ごとの項目数の増加度合いにも偏りが見られます。

分野3級2級
A ライフプランニングと資金計画10項目11項目
D タックスプランニング10項目17項目
F 相続・事業承継9項目11項目

特に増加幅が大きいのがタックスプランニングです。10項目から17項目へと7項目増えており、所得税を中心とした基礎に加えて法人税や消費税の論点も深く問われます。3級で税金分野に苦手意識を持っていた方にとっては、ここが最初の学習の山場となります。

実技試験(日本FP協会の資産設計提案業務)においても、3級の3項目に「プランの検討・作成と提示」が加わって全4項目となります。現状を分析するだけでなく、具体的な提案書の作成プロセスまで踏み込んだ理解が必要です。

いつ受けられるか

2級試験は現在CBT方式へ移行しており、日本FP協会・きんざいともにペーパーテストは実施されていません。全国のテストセンターにて通年受検が可能となっており、試験休止期間の規定は3級と共通です。

また、3級と同様に「法令基準日」が設定されており、受検する時期によって適用される法令や税制が変わります。2級は税制をはじめとする専門論点が増えるため、基準日の違いによる影響も大きくなります。学習に使用する教材が受検時期の基準に合致しているか、事前の確認が重要です。

よくある質問

3級を飛ばして2級から受けられますか

実務経験が2年以上ある場合、AFP認定研修を修了している場合、あるいは旧制度の金融渉外技能審査3級に合格している場合のいずれかであれば受検可能です。いずれにも該当しない場合は、3級の合格を経てステップアップする流れになります。2年の実務経験は自己申告制のため、自身の業務内容が対象となるFP業務に該当するかどうかの確認から進める必要があります。

日本FP協会ときんざいのどちらで受けるべきですか

学科試験は共通問題のため、選択基準となるのは実技試験の内容です。日本FP協会は資産設計提案業務の1種目で、40問の多肢選択式および記述式で構成されています。きんざいは4種目から選択でき、5題の事例形式で出題されます。実務で専門的に扱っている分野がある場合はきんざいから該当種目を選び、特定の分野に偏らず総合的に学びたい場合は日本FP協会を選択するのが一般的です。

片方だけ受かった場合はどうなりますか

一部合格として扱われ、次回以降の受検時に免除申請が可能です。ただし、日本FP協会で受検する場合の実技免除は「資産設計提案業務」に限定されます。きんざいの種目で実技に合格していても日本FP協会側の免除としては利用できないため、異なる団体間で受検する際は免除の適用関係を事前に確認しておくと安心です。

申し込みの方法と日程はどこで確認できますか

日本FP協会および金融財政事情研究会の各試験要綱ページで案内されています。受検資格の該当有無も含め、受検申請前に内容を確認しておくことでスムーズに手続きを進められます。

次に読むもの

一次出典