FP技能検定2級 勉強時間の目安と3級からの進み方
2026/08/20FP2級は3級と同じ6分野ですが、タックスプランニングだけが10項目から17項目へ大きく増えます。勉強時間の目安と、3級から何を積み増すかをまとめました。
3級に合格して2級へ進むとき、「同じ6分野だから、その延長でいけるだろう」と考えたくなりますよね。分野の名前も並び順も、3級とまったく同じです。
でも、増え方が均等ではありません。どこがどれだけ増えるかを知らずに3級と同じ配分で進めると、途中で計画が合わなくなります。
勉強時間の目安
FP2級の合格に必要な勉強時間は、一般に、およそ150時間から300時間、期間にして3ヶ月から6ヶ月が目安といわれます。あくまで一般にいわれる目安です。
| どんな人か | 目安 |
|---|---|
| 3級に合格して間をあけずに進む | 150時間から200時間 |
| 3級から時間があいている | 200時間から250時間 |
| 実務経験やAFP認定研修から入る | 250時間から300時間 |
3級のおよそ2倍を見ておくと安全です。3級で身につけた土台が残っているうちに続けるほうが、合計の時間は短くなります。間があくと、6分野ぶんを思い出すところからやり直しになるからです。
試験の形から見える、2級の性格
2級の学科と3級の学科を並べると、増え方の特徴がはっきりします。
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 120分 |
| 問題数 | 60問 | 60問 |
| 合格の基準 | 36点以上(60点満点) | 36点以上(60点満点) |
問題数も合格点も同じで、時間だけが30分伸びています。
ここに2級の性格が出ています。問題の数が増えるのではなく、1問あたりに考える時間が長くかかるということです。3級が「知っているかどうか」で答えられる問題が多いのに対して、2級は読んで、当てはめて、計算する問題が増えます。
だから、速く解く練習より、正確に読み解く練習のほうが効きます。
増える量は、分野によってまったく違います
3級と2級で、6分野それぞれの項目数を並べてみます。
| 分野 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| D タックスプランニング | 10 | 17 |
| F 相続・事業承継 | 9 | 11 |
| A ライフプランニングと資金計画 | 10 | 11 |
| B リスク管理 | 7 | 7 |
| C 金融資産運用 | 13 | 13 |
| E 不動産 | 9 | 9 |
タックスプランニングだけが、7項目も増えています。他の分野は1つか2つ増えるか、まったく変わりません。
これが2級のいちばん大事な情報です。3級で税金が苦手だった場合、2級ではその苦手がいちばん大きく効いてくる分野が待っています。
増えるのは、法人税や消費税といった、3級では扱わなかった税です。個人の所得税だけを見ていた3級から、会社の税金まで視野が広がります。
時間の配分はここに寄せましょう。6分野を均等に進める計画は、2級では合いません。
3級のときと同じで、分野は独立しています
2級でも、6分野が別々の世界であることは変わりません。苦手な分野に当たったら深追いせず、次の分野へ進むという3級のときの進め方は、そのまま使えます。
ただし1つだけ、2級で変わることがあります。分野をまたぐ問題が出るようになります。たとえば「相続した不動産を売ったときの税金」は、不動産・相続・タックスの3つが重なります。
とはいえ、これは6分野を一巡したあとで気にすればよい話です。1周目は今までどおり、分野ごとに区切って進めましょう。またぐ問題は、材料がそろってから取り組むほうが早く理解できます。
実技には記述式が入ります
2級の実技試験は、実施する団体によって形が違います。
| 項目 | 日本FP協会 | きんざい |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分 | 90分 |
| 問題数 | 40問 | 5題 |
| 出題形式 | 多肢選択式および記述式 | 事例形式 |
日本FP協会の実技には、3級には無かった記述式が入ります。選択肢から選ぶだけでなく、自分で書く問題があるということです。
記述式があるということは、選択肢を見て思い出すのではなく、何もない状態から出せる必要があるということです。学科の勉強のときから、用語や数字を「見れば分かる」ではなく「言える」状態まで持っていけると、実技が楽になります。
きんざいは4種目から選べます。個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務・生保顧客資産相談業務・損保顧客資産相談業務です。自分の仕事に近い種目があるなら、そちらのほうが取り組みやすくなります。
教材が「いつ時点の制度か」を確かめましょう
3級と同じく、FP技能検定には法令基準日という決まりがあります。試験問題は、その時点で施行されている法令をもとに作られます。
2級は3級より、この影響が大きくなります。税制を扱う量が増えるからです。税制改正は毎年あり、2級で増える法人税や消費税の分野も対象になります。
古い教材で覚えた数字が試験で使えない、ということが起こりえます。買う前に、教材が自分の受ける時期の基準日に合っているかを確かめておきましょう。
よくある質問
3級の内容はどれくらい残っていればよいですか
2級は3級の上に積み上がる形なので、3級の範囲は前提になります。ただ、完璧に覚え直してから2級に入る必要はありません。先に2級の問題を解いて、詰まったところだけ3級へ戻るほうが早く進みます。3級の内容は2級の教材の中にも出てくるので、自然に思い出す場面が来ます。
受検資格があると聞きました
そのとおりです。3級の合格者、FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者、日本FP協会認定のAFP認定研修を修了している者、金融渉外技能審査3級の合格者のいずれかに当てはまる必要があります。
3級から進む場合、3級の合格発表日より前には2級の受検申請ができません。合格番号が必要になるためです。3級と2級のあいだには、この待ち時間が必ず入ります。
学科と実技はどちらから手をつけるとよいですか
3級と同じく学科が先です。実技は学科の知識を場面に当てはめる形なので、学科があいまいなまま実技に入ると、何を問われているかがつかめません。
ただし2級の実技には記述式があるので、学科を一巡した時点で実技の問題を1度見ておくと、どこまで書けるようにすればよいかの感覚がつかめます。
次に読むもの
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- FP技能検定2級 働きながら3ヶ月続けるための組み方 … 週の単位で組む計画
- FP技能検定2級 試験当日の流れと記述式への備え … 当日の持ち物と記述式