FP技能検定2級 試験当日の流れと記述式への備え
2026/08/20FP2級のCBT試験は電卓を持ち込めず、画面上の計算機を使います。実技には記述式が入り、入力の手間が増えます。当日の流れと120分の使い方をまとめました。
FP技能検定2級の当日で、3級より重く効いてくることが2つあります。
1つは、画面上の計算機を使うことです。3級と条件は同じですが、2級は計算問題が増えるぶん影響が大きくなります。
もう1つは、実技に記述式が入ることです。画面に文字を入力する場面が出てきます。
計算は、画面上の計算機で行います
日本FP協会ときんざいの要項には、こう書かれています。
スマートフォン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ、スマートグラスを含む)等の通信機能を有する機器、腕時計、筆記用具、計算機、参考書を含め、自席(パソコンブース)への私物の持込みは認められていません
計算機、つまり電卓が持ち込み禁止の対象です。代わりに、こう続きます。
計算問題については、試験画面上に表示される計算機を利用することができます
画面の中の計算機をマウスで操作します。
3級でもこの条件は同じですが、2級のほうが影響が大きくなります。2級はタックスプランニングが3級の10項目から17項目へ増え、計算問題そのものが増えるからです。学科は120分と3級より30分長いのですが、その30分は「1問あたりに考える時間が長い」ことに使われます。計算機の操作に時間を取られると、この余裕が消えます。
練習のときから、画面上の計算機で解いておきましょう。手元の電卓で練習して当日だけ画面の計算機を使うと、同じ問題でもかかる時間が変わります。
腕時計も持ち込めません
同じ決まりで、腕時計も持ち込めません。時間の確認は画面上でします。
2級の学科は120分と長いので、途中で自分がどのあたりにいるかを把握する必要があります。開始直後に、画面のどこに残り時間が出るかを確かめておきましょう。
実技の記述式は、入力の手間を見込んでおきましょう
2級の実技(日本FP協会の資産設計提案業務)は、多肢選択式および記述式です。3級には無かった記述式が入ります。
90分で40問。1問あたり2分あまりという配分になります。
記述式が混ざるということは、選ぶだけでは終わらない問題があるということです。しかも画面への入力なので、紙に書くのとは勝手が違います。
だから、時間配分は「記述の問題に多めに取る」形で組みましょう。選択式の問題を先に片付けて、記述式に時間を残すという順番も考えられます。
なお、きんざいの実技は5題の事例形式です。こちらは1題あたり18分の配分になります。
受検票は発行されません
FP技能検定のCBT試験では、受検票が発行されません。予約した内容は、日本FP協会なら受検者ページ、きんざいならマイページで確認します。
その代わり、本人確認書類が必須です。
本人確認書類は原本・顔写真付き・有効期限内
日本FP協会の要項には、こう書かれています。
本人確認書類の原本(原則として、顔写真付きで氏名・生年月日が確認できる有効期限内のもの)を必ず提示
提示できない場合は受検できず、返金もありません。
登録した氏名・生年月日と本人確認書類が一致していることも必要です。複数項目が一致しない場合は受検できない可能性があり、その場合も返金されません。
2級は受検資格の確認も伴います。3級の合格から進む場合は合格番号を入力しているはずなので、予約時の情報が正しいかを含めて見ておきましょう。
会場には試験開始の30分前から15分前までに
要項には、次のように書かれています。
試験開始の30分〜15分前までに会場にお越しください
15分前が締め切りです。
遅刻は30分後まで。ただし延長はありません
遅刻は試験開始時間の30分後まで認めますが、試験時間は当初予約の終了時間までとなり、延長はありません
30分遅れて入っても、終わりの時刻は変わりません。2級の学科なら120分が90分に減ります。
2級は1問あたりに考える時間が要る試験なので、この30分の損失は3級より重く効きます。余裕をもって着きましょう。
なお、きんざいの要項には、公共交通機関の事故などやむを得ない理由による30分以上の遅刻については、別途対応できる場合があるとの記載があります。
メモ用紙と筆記用具は貸してもらえます
私物は持ち込めませんが、メモ用紙と筆記用具はテストセンターで貸し出されます。ただし、何枚でも使えるわけではありません。
2級は計算の量が多く、実技では事例の情報を整理する必要も出てきます。限られた枚数で足りるように書く練習をしておきましょう。
メモ用紙は持ち出せません。
その場では合否が分かりません
受検が終わるとスコアレポートが渡されますが、要項には「合否は合格発表日に確定するため記載されません」と明記されています。
合格発表は受検日の翌月中旬、当日10時からです。合格者には合格発表日に合格証書が普通郵便で発送されます。
服装は、温度に対応できるものを
冷暖房や室温変化等に対応できる服装でお越しください
生活騒音(空調・咳等)が発生した場合でも特別な措置は行いません
羽織るものを1枚持っていくと安心です。2級の学科は120分あるので、寒さや暑さが集中に響きます。
前日にやることと、やらないこと
やること
- 本人確認書類が原本・顔写真付き・有効期限内か確かめる
- 登録した氏名・生年月日と本人確認書類が合っているか確かめる
- 画面上の計算機で、計算問題を数問解いておく
- 実技を受けるなら、記述式の問題を1問見ておく
やらないこと
- 新しい分野に手を出す
- 手元の電卓で最後の追い込みをする(当日は画面の計算機です)
よくある質問
学科と実技は同じ日に受けなければいけませんか
別々に受けられます。片方だけ合格した場合は一部合格となり、他方を合格した試験実施日の翌々年度末まで免除できます。
免除には一部合格番号が必要で、番号は受検月の翌月中旬に通知されます。番号が出る前に他方を予約したい場合のために、自動免除という仕組みがあります。
なお、予約画面で「学科試験と実技試験」を選んで両方合格した場合は、後の試験の合格発表日に合格証書が発行されます。この形では免除・自動免除は使えません。
落ちたらすぐ受け直せますか
すぐには受け直せません。
2回目以降の受検日は、受検済みの試験の合格発表日の翌日以後となります
合格発表は受検日の翌月中旬なので、次に受けられるのはその翌日以降です。
きんざいで4種目のうち複数を受けられますか
きんざいの要項には、総合合格の判定は実技試験の科目ごとに行われ、複数の実技試験に合格すると合格した科目の枚数分の合格証書が交付されると書かれています。
試験中に停電やトラブルが起きたら
きんざいの要項には、停電やシステムトラブルなどにより試験が停止した場合は、停止した時間分試験時間を延長すると書かれています。
試験の形そのものを知りたい
FP技能検定2級はどんな試験か、受検資格と試験の構成にまとめています。