すいちょくとうごう
垂直統合
製品の調達から販売までを一貫して自社グループで行う戦略です。
詳しい説明
垂直統合とは、製品の原材料調達から製造、販売、アフターサービスまでを同一の企業グループ内で行う戦略のことです。自社でサプライチェーンの大部分を制御できるため、品質の安定やコスト削減、独自技術の囲い込みが可能になりますが、市場環境の変化に対する柔軟性は低下する傾向があります。
この戦略を採用すると、外部調達に依存しないため、サプライチェーン全体の情報を一元管理できます。例えば、自動車メーカーが部品工場を傘下に収めるケースなどが典型です。これにより、上流から下流まで一貫した経営戦略を遂行し、競争優位性を築こうとします。
試験では、外部調達(アウトソーシング)を行う水平分業と比較されることが多く、垂直統合のメリットである「制御のしやすさ」とデメリットである「固定費の増大や意思決定の硬直化」が問われます。自社のコアコンピタンスに基づいた戦略判断ができるかが重要です。
試験で問われること
ITパスポート試験
- 垂直統合と水平分業の概念的な違いが問われます。
- 自社で制御できる範囲が広がるメリットが問われます。
- 市場環境変化への対応力が垂直統合では低下する点が問われます。
基本情報技術者試験
- サプライチェーンマネジメント(SCM)の文脈で、垂直統合の効果が問われます。
- 内製化か外部調達かの判断(Make or Buy)の背景にある戦略として問われます。
- 柔軟性の低下というデメリットが試験の選択肢で頻出します。