ITパスポート試験 当日の流れと120分の使い方
2026/08/20ITパスポートは120分で100問。1問1分あまりなので、迷った問題に沈むと最後まで届きません。当日の流れと、見直しの時間を残す解き方をまとめました。
ITパスポート試験の当日でいちばん多い失敗は、時間切れです。
120分で100問。1問あたり1分あまりしかありません。そして四肢択一なので、「あと少しで分かりそう」という問題に出会いやすい。そこで粘ると、後ろの問題に届かなくなります。
試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100問 |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
| 実施方式 | CBT方式(随時) |
CBT方式なので、会場のパソコンで受けます。決まった試験日ではなく、会場の空いている日時から選んで申し込む形です(試験の形そのものはITパスポート試験はどんな試験か、3分野と合格の基準にまとめています)。
100問を3周する組み立てにしましょう
1問1分あまりという配分では、1周で全部を確定させようとすると届きません。3周に分けるほうが、結果として全部に手が届きます。
| 周 | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 1周目 | すぐ分かる問題だけ答える。迷ったら印をつけて飛ばす | 60分 |
| 2周目 | 印をつけた問題をじっくり考える | 40分 |
| 3周目 | 全体を見直し、空欄が無いか確かめる | 20分 |
1周目でどれだけ飛ばせるかが鍵です。「30秒考えて分からなければ飛ばす」と決めておきましょう。
飛ばすことに抵抗を感じるかもしれませんが、後ろにもっと簡単な問題が待っています。そこへ届かないほうが損です。
分からない問題ほど、必ず何かを選んでおきましょう
ITパスポートは四肢択一で、間違えても減点される仕組みではありません。空欄で出すと、その問題は確実に0です。
だから、分からなくても必ず何かを選んでおきましょう。1周目で飛ばすときも、とりあえずどれかを選んでから印をつけるのが安全です。時間が足りずに3周目まで届かなくても、空欄にはなりません。
100問のうち8問は採点されません
これは知っておくと気持ちが楽になります。試験要綱にこう書かれています。
出題数100問のうち、総合評価は92問で行い、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われる
100問中8問は採点されません。どれが対象外かは受験中に分かりませんが、「まったく見当がつかない問題が数問あっても、それが採点されない問題かもしれない」ということです。
見たこともない用語が出てきても、1問で気持ちを折る必要はありません。
分野の偏りを最後に確かめましょう
ITパスポートは、3分野すべてで基準点を超えないと合格になりません。総合で600点を超えていても、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のどれか1つが300点に届かなければ不合格です。
採点される92問の内訳は、こうなっています。
| 分野 | 採点される問題数 |
|---|---|
| ストラテジ系 | 32問 |
| マネジメント系 | 18問 |
| テクノロジ系 | 42問 |
マネジメント系は18問といちばん少ないのに、基準点は他と同じ300点です。問題数が少ない分野ほど、1問の重みが大きくなります。
3周目の見直しでは、特定の分野の問題ばかりを飛ばしていないかを確かめましょう。1つの分野に「分からない」が集中していると、その分野で基準点を割る恐れがあります。
1問あたりの配点は公表されていません
「あと何問正解すれば600点」という逆算はできません。試験要綱に明記されています。
IRTに基づいて解答結果から評価点を算出することから、配点割合はない
IRTという方式で評価点を算出するので、1問あたりの配点そのものが存在しません。
だから、当日の目安として使えるのは「分野ごとに満遍なく正解を積む」ということだけです。「この分野は捨てて他で稼ぐ」という作戦は、この試験では成り立ちません。
持っていくものは3つです
当日に必要なものは、はっきり決まっています。
| 何を | 補足 |
|---|---|
| 確認票 | 印刷できない場合は、受験番号・利用者ID・確認コードの3つの控え |
| 顔写真付き本人確認書類 | 原本・有効期限内のもの1点 |
| カバン | 机の上に置けないものを入れる |
本人確認書類として認められるのは、パスポート、運転免許証(仮運転免許証を含む)、マイナンバーカード(顔写真付き)、在留カード等、顔写真付きの身体障害者手帳、条件を満たす社員証、中学校・高等学校・大学等が発行した顔写真付きの学生証です。
原本で、有効期限内という条件があります。期限切れの免許証は使えません。
机の上に置けるものは限られています
試験室の机の上に置けるのは、次のものです。
- ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬
- 水(無色透明のペットボトル・1本1000ml以下)
- 確認票、受験者注意説明書
- 会場が用意するメモ用紙とシャープペンシル
そして、時計は腕時計も含めて置けません。携帯電話などの電子機器とあわせて、入室前に電源を切ってカバンやロッカーにしまいます。
時間の確認は画面上ですることになります。腕時計で残り時間を管理する作戦は使えません。
メモ用紙とシャープペンシルは会場が用意します。自分の筆記用具は要りません。ただし、試験開始前にメモ用紙へ何も書いてはいけません。そして持ち帰れません。試験が終わると試験監督員が回収します。
受付は30分前から。遅れても入れます
受付は試験開始時間の30分前から始まります。
遅刻については、こう定められています。
申込みをした試験の開催時間内であれば、遅刻による入室制限はありません ただし、遅刻時間に応じた試験終了時刻の繰下げは行いません
遅れても入室はできますが、終わりの時刻は変わりません。30分遅れれば、120分の試験が90分になります。1問1分あまりの配分なので、30分の損失はそのまま30問ぶんに近い重さになります。
結果は、その場で画面に出ます
試験が終わると、その場で試験結果が画面に表示されます。
ただし、これで合格が確定するわけではありません。合格発表は受験月の翌月中旬から下旬です。
そして、試験結果レポートという書類を後日ダウンロードできます。総合評価点と分野別評価点が記載されたもので、ダウンロードできるようになるまで試験終了後2〜3時間かかる場合があります。受験日から1年間ダウンロードできます。
分野別評価点が出るので、3分野のどこが弱かったかが数字で分かります。次に受けるときの材料になります。
前日にやることと、やらないこと
やること
- 確認票を印刷する(印刷できないときは受験番号・利用者ID・確認コードを控える)
- 本人確認書類が顔写真付き・原本・有効期限内か確かめる
- 会場への行き方と所要時間を確かめる
- 間違えた問題の記録をざっと見返しておく
やらないこと
- 新しい範囲に手を出す
- 徹夜で詰め込む
この試験は120分の集中力が要ります。寝不足で臨むと、1問1分の判断が鈍ります。前日は早めに休むほうが得点につながります。
よくある質問
パソコンの操作が苦手です
操作そのものは、選択肢をクリックして選ぶ形が中心です。文字を入力する問題ではありません。
なお試験要綱には、身体の不自由などによりCBT方式で受験できない場合について、前期と後期それぞれの実施期間の中でペーパー方式による受験ができるとの記載があります。
申し込みと会場はどこで確認できますか
ITパスポート試験の公式サイトで、会場と空き状況を確かめて申し込めます。