しゅうぜんつみたてきん
修繕積立金
建物や設備などの定期的な修繕に備えて、利益剰余金から積み立てる任意積立金の一種です。将来発生する大規模な補修費用をあらかじめ確保し、突発的な支出による経営への影響を緩和します。
詳しい説明
建物や設備などの定期的な修繕や大規模な補修に備えて、利益剰余金から積み立てる任意積立金の一種です。将来発生する避けられない維持管理費を、あらかじめ利益の中から確保しておくことで、突発的な支出による経営への影響を抑える目的があります。企業の健全な資産管理を示す科目です。
日商簿記検定では、利益処分に関する仕訳問題として扱われます。他の任意積立金と同様、繰越利益剰余金から修繕積立金へ振り替える仕訳を行います。また、修繕時にこの積立金を取り崩して費用に充てる流れや、積立金の目的が問われることがあります。
別途積立金などの「目的が定まっていない」積立金とは異なり、修繕積立金は用途が具体的に限定されています。そのため、経営分析においては将来の設備投資計画などを推測する手掛かりとなります。適切な設備維持を行っているかどうかの判断基準にもなります。
例えば、築10年の工場について、5年後に大規模な修繕が必要になると予想される場合、毎年の利益から一定額を修繕積立金として積み立てます。これにより、5年後の資金不足を防ぎ、計画的な修繕を実行することが可能になります。
試験で問われること
日商簿記検定
- 繰越利益剰余金から修繕積立金への振替仕訳が問われます。
- 任意積立金という分類における位置づけと、利益処分手続きの理解が重要です。
- 積立の目的が設備維持や修繕であるという、他の積立金との違いが問われます。