しゅうぜんひ
修繕費
建物や機械などの固定資産の維持管理・原状回復のために支出する費用科目です。価値を高める支出とは区別します。
詳しい説明
建物や備品、機械などの固定資産が故障したり傷んだりしたときに、元の状態に戻すための修理代やメンテナンス費用を記録する費用の勘定科目です。固定資産の性能を維持し、通常の機能を回復させるための支出(収益的支出)を処理します。
これに対して、固定資産の価値を高めたり、耐用年数を延ばしたりするような支出(資本的支出)は、費用にはせず固定資産の取得原価に加算します。ひとつの工事に両方の性質が混在することもあるため、支出の内容を分けて仕訳する必要があります。
たとえば、店舗建物の外壁塗装工事を行い、代金500,000円を当座預金から支払ったとします。このうち、原状回復にあたる300,000円は修繕費として費用処理し、耐用年数を延ばす改良部分にあたる200,000円は建物勘定に計上します。仕訳は借方に修繕費300,000円と建物200,000円、貸方に当座預金500,000円です。
このように、同じ支出でも原状回復の部分と資産価値を高める部分を分けて処理できるかどうかが、修繕費の理解を測る中心的な論点です。
試験で問われること
日商簿記検定
- 原状回復のための支出を修繕費として処理できるかが問われます。
- 資本的支出(固定資産への加算)と収益的支出(修繕費)の区別が問われます。
- 1つの工事の代金を修繕費と固定資産へ按分する複合仕訳が問われます。