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こゆべくとる

固有ベクトル

Eigenvector

行列による線形変換において、変換後も向きが変わらず、元のベクトル方向を維持するベクトルのことです。主成分分析ではデータの分散が大きい方向(主成分軸)を示すために不可欠な要素です。

詳しい説明

1. 定義

固有ベクトルは、正方行列Aによる線形変換Avを施しても向きが変わらず、定数倍されるだけのベクトルvです(DOM-1302(基本情報技術者試験シラバス Ver.9.2)テクノロジ系 大分類1 基礎理論 2.応用数学(2)数値計算、用語例「固有ベクトル」)。このときの定数倍の比率を固有値と呼びます。

2. 計算式とその意味

正方行列A、スカラーλ(固有値)、ベクトルv(固有ベクトル、v≠0)について、Av=λvが成り立つとき、vをAの固有ベクトル、λを固有値と呼びます。固有値はAの特性方程式det(A−λI)=0を解いて求め、その各λについてAv=λvを満たすvを求めます。

3. 計算例

行列A=[[2,0],[0,3]]について、ベクトルv=(1,0)にAを掛けるとAv=(2,0)=2×(1,0)となり、向きが変わらず2倍されています。よってv=(1,0)は固有値2に対応する固有ベクトルです。同様にv=(0,1)は固有値3に対応する固有ベクトルです。

4. 検定試験での視点

行列変換において向きが不変であるという定義、固有値との対応関係(Av=λv)、主成分分析の主成分軸を示すという用途が問われます。

5. 紛らわしい制度・語との違い

固有値との違いは何を表すかです。固有ベクトルが変換しても向きが変わらない「方向」を表すのに対し、固有値はその方向がどれだけ伸縮するかを表す「倍率」です。

試験で問われること

基本情報技術者試験

  • 行列変換において向きが不変であることの意味が問われます。
  • 固有値と対応関係(Av=λv)にあることが問われます。
  • 主成分分析の主成分軸の向きを示すことが問われます。