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日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)

2級

ばいばいもくてきゆうかしょうけん

売買目的有価証券

Trading Securities

売買による利益獲得を目的として保有する株式や債券を示す流動資産の科目です。決算時に時価評価を行う必要があり、帳簿価額との差額を評価損益として計上します。

詳しい説明

1. 定義

短期の値上がり益をねらって保有する株式や社債です。4つの保有目的のうち、唯一「決算で時価評価し、その差額を損益にする」分類です。

2. 他の3分類との対比

有価証券は保有目的で4つに分かれ、目的が決まると評価の方法も置き場も決まります。

分類決算での評価差額の行き先表示
売買目的有価証券時価損益(有価証券評価損益)流動資産
満期保有目的債券取得原価(償却原価法を使う場合あり)生じない固定資産
子会社株式・関連会社株式取得原価生じない固定資産
その他有価証券時価純資産(評価差額金)固定資産

時価評価するのは売買目的とその他有価証券の2つだけで、差額が損益に入るのは売買目的だけです。すぐ売る前提だから、値動きをその期の成績として認める、という考え方です。

3. 実際の数値を使った計算例

売買目的で株式を100,000円で取得し、決算日の時価が110,000円だった場合。

(借)売買目的有価証券 10,000 /(貸)有価証券評価益 10,000

同じ状況でも、その他有価証券なら貸方が「その他有価証券評価差額金」になり、損益計算書には出ません。

試験で問われること

日商簿記2級

  • 4分類のうち、時価評価の差額を損益にするのは売買目的だけである点が最頻出です。
  • 貸借対照表では流動資産に表示する(他の3つは固定資産)点が問われます。
  • 保有目的を問題文の言葉(短期的な売買・値上がり益)から読み取る判断が問われます。
  • 保有目的を問題文から読み取ることが第一です。「短期的な売買目的で」「値上がり益をねらって」とあれば売買目的です。時価評価の差額を損益にするか純資産にするかの取り違えが、最頻出の間違いどころです。

最終更新日: 2026/09/23