日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
かわせよやく
為替予約
Forward Exchange Contract
将来の決済レートを予約により確定させる契約です。為替変動リスクを回避するために行います。予約レートを用いて円換算を行う処理が問われます。
詳しい説明
1. 定義
将来の外貨建取引の決済に適用する為替レートを、あらかじめ確定させる契約です。
2. 制度・考え方の内訳
為替相場は日々変動するため、外貨建取引を結んでから決済するまでの間にレートが動くと、受け取る円・支払う円の額が変わってしまいます。為替予約は、このレート変動のリスクを避けるために、決済時に使うレート(予約レート)を先に決めておく契約です。
予約を付けた取引は、決算時に決算日レートではなく予約レートで換算します(振当処理)。日商簿記2級では、この振当処理による換算だけを扱い、予約レートと取引日レートの差額を期間に配分する処理はしません(差額の期間配分は1級の範囲です)。
4. 紛らわしい制度・語との違い
為替差損益は、為替予約を付けていない取引で、レートの変動によって生じる損益です。予約を付けた取引は予約レートで固定されるため、その後のレート変動による為替差損益は生じません。
5. 身近な例
輸入代金の支払いを3か月後に控えた企業が、円安による支払額の増加を避けるため、あらかじめ為替予約でレートを確定させておく場面で使います。
試験で問われること
日商簿記2級
- 予約を付けた取引は、決算時も決済時も予約レートで換算する点が最頻出です。
- 2級では予約レートと取引日レートの差額を期間配分しない(1級の範囲)点が問われます。
- 為替予約を付けていない通常の外貨建取引との処理の違いが問われます。
- 為替予約を付けた取引は、決算時も決済時も予約レートで換算する点が最頻出です。予約を付けていない通常の外貨建取引(決算日レートで換算し、為替差損益を計上する)との違いを問う問題が中心です。
最終更新日: 2026/09/23