ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
しほんてきししゅつとしゅうぜんひ
資本的支出と修繕費
Capital Expenditure and Repair Expense
固定資産への支出のうち、価値を高めるものは資産に計上し、原状を保つものはその年の損金にします。
詳しい説明
1. 分かれ目
固定資産に対する支出は、資本的支出と修繕費のどちらかになります。資本的支出は、その資産の価値を高める、または使用できる期間を延ばす支出です。資産の取得価額に加えられ、減価償却を通じて何年かに分けて損金になります。修繕費は、通常の維持管理や、壊れたものを元の状態に戻すための支出です。支出した事業年度に全額が損金になります。
2. 判定の考え方
実際には判断に迷う支出が多いため、形式的な基準が置かれています。1つの修理・改良の金額が少額であるものや、おおむね3年以内の周期で行われる修理であるものは、修繕費として扱えます。金額が大きく判定が難しいものについては、一定の割合で資本的支出と修繕費に区分する簡便な方法も用意されています。
3. なぜ争いになるか
どちらに区分するかで、その事業年度の損金の額が大きく変わるからです。修繕費とすれば当年の所得が減り、資本的支出とすれば当年の損金は減価償却費の分だけになります。建物の改修などで金額が大きい場合、この区分が税務調査の論点になります。
試験で問われること
FP技能検定2級
- 資産の価値を高めるか使用期間を延ばす支出が資本的支出、原状を保つ支出が修繕費である点が問われます。
- 資本的支出は取得価額に加えられ減価償却を通じて損金になる点が問われます。
- 少額のものやおおむね3年以内の周期で行う修理は修繕費として扱える形式基準が問われます。
最終更新日: 2026/09/23