コンピュータの種類とハードウェア
用途に応じたコンピュータの種類を知り、機器を選ぶときに性能だけでなく消費電力や設置環境まで含めて判断できるようになります。
ねらい
コンピュータという機械そのものを学びます。このレッスンを終えると、用途による種類の違いを説明でき、機器を選ぶときに何を見るべきかが分かるようになります。
用途で分かれる
コンピュータは、使われ方によって形も性能も違います。
| 種類 | 使い方 |
|---|---|
| 携帯端末(スマートフォン、タブレット) | 1人が持ち歩いて使う |
| パーソナルコンピュータ | 1人が机で使う。据置型と持ち運び型がある |
| サーバ | 多数の利用者に、ネットワーク越しにサービスを提供する |
| スーパーコンピュータ | 気象予測や新薬の研究など、桁違いの計算を行う |
| 組込み機器 | 家電や自動車の中で、決まった仕事だけを担う |
| ウェアラブル端末 | 身に着けて、常時測定する |
サーバに求められるのは、速さより「止まらないこと」です。1人が使うパソコンなら再起動すれば済みますが、サーバが止まると全利用者の仕事が止まります。だから予備の部品を持ち、二重化します。
機器を選ぶときに見ること
性能の数値だけでは決められません。
- 処理性能… CPUの性能、コア数、メモリの容量。
- 記憶容量… どれだけのデータを保存するか。
- 消費電力と発熱… 電気代と、冷やすための設備に効きます。台数が多いほど無視できません。
- 設置場所… 大きさ、重さ、電源の容量。
- 拡張性… 後から増やせるか。
- 保守… 故障時にどれだけ早く直せるか。部品を入手できる期間はどれくらいか。
ポイント
性能が高いほど良い、ではありません。使わない性能に払うお金は無駄になり、消費電力と発熱も増えます。必要な処理を見積もって、それに合う機器を選ぶのが基本です。足りなくなったら増やせる形にしておけば、最初から大きく買う必要はありません。
電気と熱
コンピュータは、使った電気のほとんどを熱に変えます。
- 発熱… 温度が上がりすぎると、性能が落ち、やがて壊れます。冷却の設計は、性能の設計の一部です。
- 省電力… 使っていないときに消費を下げるしくみがあります。持ち運ぶ機器では、電池の持ち時間に直結します。
- 電源容量… 機器を増やすときは、その部屋の電源が足りるかを確かめます。電源が足りずに増設できないことは実際に起こります。
機器を手放すとき
使い終わった機器は、中のデータを消してから処分します。
- ファイルを削除しただけでは、データは残っています。削除の操作は、多くの場合「その場所を空きとして扱う」という記録の変更にすぎません。
- 確実にするには、専用のソフトで上書きするか、記憶装置を物理的に破壊します。
- 廃棄は法令に沿って行い、資源として再利用できるものは回収に回します。
中古で売る、譲る、という場合ほど注意が要ります。手放した先で読み取られる可能性があるからです。
まとめ
コンピュータは用途によって種類が分かれ、サーバに求められるのは速さより止まらないことです。機器を選ぶときは、処理性能だけでなく消費電力・発熱・設置場所・保守まで見ます。性能が高いほど良いのではなく、必要な処理に合わせて選びます。手放すときは、削除の操作だけでは消えないため、上書きか物理的な破壊で確実に消します。
理解の確認
使わなくなった業務用パソコンを、記憶装置内のファイルをすべて削除したうえで中古買取業者へ売却しようとしています。この対応で情報漏えいを防げるでしょうか。
答え: 防げません。ファイルを削除する操作は、多くの場合、その領域を「空き」として扱うよう記録を書き換えているだけで、データそのものは記憶装置に残っています。復元用のソフトウェアを使えば読み出せる可能性があります。中古買取のように機器が第三者の手に渡る場合は、この残留データが漏えいにつながります。確実に消すには、専用のソフトウェアで領域全体を無意味なデータで上書きするか、記憶装置を物理的に破壊する必要があります。売却を前提とするなら上書きによる消去を行い、機密性の高い情報を扱っていた機器であれば、売却せず破壊するという判断も選択肢になります。
分からなかった点・気になった点
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