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わーくふろー

ワークフロー

業務の手順や流れを定義し、効率的かつ正確に処理を進めるための仕組みです。特に申請・承認などの事務処理で多用され、システム化することで停滞を防ぎ、履歴を残して内部統制を強化します。

詳しい説明

1. 定義

ワークフローとは、ある業務を完了させるまでの一連の手順や流れのことです。特に、申請・審査・承認・決済といった、組織内の定型的な事務処理のプロセスを指すことが一般的です。これをシステム化したものをワークフローシステムと呼び、手作業や紙ベースでの非効率な業務をデジタル化し、標準化する役割を担います。

2. 仕組みと種類

ワークフローには、定型的な手順が事前に決まっている「定型ワークフロー」と、状況に応じて柔軟にルートが変わる「非定型ワークフロー」があります。システム導入の際は、誰が申請し、誰が承認するかの権限設定(ルーティング)を行い、滞留しているタスクを可視化することで、業務効率を大幅に向上させます。

また、内部統制の観点では、誰がいつ承認したかという履歴(ログ)を残すことが必須となります。これにより、不正な承認や権限外の処理を防ぐガバナンス機能としても機能します。承認経路を自動化することで、担当者が不在であっても処理が停滞しない仕組みを作ることも可能です。

3. 試験ごとの視点

ITパスポート試験および基本情報技術者試験では、業務プロセスの可視化、改善、および内部統制の文脈で重要です。試験では、業務フロー図(業務の流れを可視化した図)の読み取りや、システム導入による業務改善効果が問われます。また、承認権限の分掌という観点から、内部統制の仕組みとしても出題されます。

ITを活用した業務改革(BPR)の手段として、ワークフローシステムの導入は定番の改善策です。何がボトルネックになっているかを特定し、ワークフローを見直すことで効率化するという問題構成は、情報システム導入の目的を理解する上で非常に重要です。

4. 紛らわしい語との違い

業務プロセスは「業務全体」の広い概念であり、ワークフローはその中の「具体的な手順の連なり」を指します。グループウェアなどの機能と混同されやすいですが、ワークフローは組織的な意思決定と承認を目的とする点で明確に区別されます。

5. 身近な例

経費精算の申請、休暇の届け出、稟議書(りんぎしょ)の回覧などが典型例です。紙の書類を回す代わりに、システム上のボタンを押すことで、次の承認者へ自動的に通知が飛ぶ仕組みが、現代の一般的なワークフローシステムです。

試験で問われること

ITパスポート試験

  • 業務の手順を可視化し、標準化することで効率を高める仕組みであることを理解する。
  • 内部統制における承認履歴(ログ)の記録の重要性を押さえる。
  • 紙の申請書をデジタル化することによる効率化のメリット(検索性、紛失防止)を理解する。

基本情報技術者試験

  • 業務プロセス改善(BPR)の手段として、ワークフローの定義とシステム化を理解する。
  • 承認権限と職務分掌の観点から、内部統制の仕組みとしての役割を理解する。
  • 業務フロー図からボトルネックを発見し、改善案を考える論理的思考が問われる。