みじつげんりえき
未実現利益
連結グループ内で商品などの取引が行われ、まだ外部へ販売されていないことで生じる利益です。連結決算でその利益を消去する処理を必ず行います。
詳しい説明
連結グループ内において、ある会社が他の会社へ商品や固定資産などを販売した際に生じる、グループ外へはまだ販売されていない利益のことです。帳簿上は利益が出ていますが、グループ全体で見れば、資産が移動しただけで利益は実現していないため、連結決算ではこの利益を消去します。
日商簿記検定では、成果連結の一部として出題されます。棚卸資産(商品)や固定資産に含まれる未実現利益を消去し、連結上の取得原価に修正する処理が定番です。また、この際に生じる税効果会計の処理が加わると難易度が上がり、試験の合否を分けるポイントとなります。
資本連結と混同しないよう注意が必要です。未実現利益の消去は、取引による利益を調整する「成果連結」の範囲です。グループ全体の正確な利益を計算するために、内部取引で上乗せされた利益をマイナスする作業です。
例えば、親会社が原価80万円の商品を100万円で子会社に売った場合、子会社には100万円で在庫が残ります。連結グループでは、まだ外部へ売れていないため、20万円の利益を消去し、在庫の評価額を80万円へ戻す修正仕訳を行います。
試験で問われること
日商簿記検定
- 未実現利益の消去仕訳(売上・売上原価の調整)が計算問題で問われます。
- 固定資産(備品など)に含まれる未実現利益の消去と減価償却費の調整が頻出です。
- 税効果会計を適用した場合の繰延税金資産などの処理が含まれる場合があります。