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しんくらいあんと

シンクライアント

端末側の機能を必要最低限に抑え、データ処理やアプリケーションの実行をサーバー側に集中させるシステム形態です。

詳しい説明

1. 定義

シンクライアントとは、利用者の端末(クライアント)には必要最低限の機能しか持たせず、データ処理やアプリケーションの実行はサーバー側で行うシステム形態です。端末側にはHDDなどのストレージを持たない、あるいは極めて限定的なリソースしか持たない構成が一般的で、「Thin(痩せた・薄い)」という名の通り、軽量な端末を指します。

2. 仕組みと種類

このシステムでは、ユーザーが端末で入力した操作信号をサーバーに送り、サーバーが処理結果の画面情報だけを端末に送り返します。データそのものはすべてサーバー側で集中管理されるため、端末を紛失したり盗難に遭ったりしても、情報漏えいのリスクを大幅に低減できます。管理者が一元的にパッチ適用や設定変更を行えるため、運用コストの削減にもつながります。

3. 試験ごとの視点

ITパスポート試験では、データを端末に保存しないため、紛失・盗難時の情報漏えい対策として有効であることが問われます。基本情報技術者試験では、サーバー集約型管理により、管理コストの削減や一元的なセキュリティ対策が可能になる利点が問われる一方、ネットワークが必須でありサーバーに負荷が集中するデメリットも重要です。

4. 紛らわしい語との違い

ファットクライアントは端末自身にHDDや処理能力を備えた、一般的なPCの利用形態です。VDI(仮想デスクトップ基盤)はシンクライアントを実現する技術の一つです。リモートデスクトップは遠隔地のPCを操作する機能で、シンクライアント的な利用も可能です。

5. 身近な例

銀行の窓口業務やコールセンターでは、端末を紛失しても顧客情報が流出しないよう、シンクライアントが導入されています。端末には何も保存されず、画面の表示データのみが転送されるため、安心して業務を行えます。

試験で問われること

ITパスポート試験

  • データを端末に保存しないため、紛失・盗難時の情報漏えい対策として有効であることが問われます。

基本情報技術者試験

  • サーバー集約型管理により、管理コストの削減や一元的なセキュリティ対策が可能になる利点が問われます。
  • ネットワーク接続が必須であり、サーバーに負荷が集中するデメリットが問われます。