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だいひょうてきなしすてむかんさぎほう

代表的なシステム監査技法

システム監査人が客観的な証拠を集めるための手段です。監査証跡の追跡やヒアリング、チェックリスト活用などが含まれます。

詳しい説明

1. 定義

代表的なシステム監査技法とは、システム監査人が監査対象のシステムから、客観的かつ十分な監査証拠を入手するために用いる具体的な調査手法の集合です。システムが法令やルール、管理基準に適合しているかを判断するための、いわば「道具箱」にあたるものです。

監査人が単なる推測ではなく、根拠に基づいて意見を表明するためには、信頼できる証拠が必要です。その証拠を効率的かつ効果的に収集するために、監査対象の内容や範囲に応じて適切な技法が選択されます。これらはシステム監査基準に基づき、客観性を担保するための不可欠な手段です。

2. 仕組みと種類

主な監査技法には、システムに記録されたログなどを追跡する「監査証跡の追跡」、関係者に直接話を聞く「インタビュー(ヒアリング)」、チェックリストに基づく「実査や点検」、プログラムや設定ファイルの「ドキュメントレビュー」、そして実際にシステムを動かしてテストを行う「テストデータ法」などがあります。

これらは単独で使われることもあれば、組み合わせて使われることもあります。例えばインタビューで得た情報を、チェックリストの回答と照らし合わせ、さらに実際のログを確認することで、証拠の整合性が高まります。監査人は、どの技法を用いれば最も効率的に事実を確認できるかを計画段階で見極めます。

3. 試験ごとの視点

ITパスポート試験および基本情報技術者試験では、それぞれの技法の目的と、どのような場合に用いるかが問われます。特に、どの証拠収集法が最も効率的か、あるいはどの技法がどの監査項目に適しているかを問う問題が定番です。

試験での注意点は「手段と目的」の取り違えです。例えば、インタビューだけで監査を終わらせるのではなく、客観的な証跡と照合する必要があることや、テストデータ法では本番データに影響を与えない工夫が必要であることなど、各技法の適用上の制約や注意点が頻繁に出題されます。

4. 紛らわしい語との違い

監査技法は「手段」であり、監査手続きはその技法を用いた「手順」です。監査手続は、監査計画に基づいて技法を具体的にどう進めるかを示したものです。また、監査証跡は技法そのものではなく、技法によって調査される「対象(ログなどの記録)」です。

5. 身近な例

警察の捜査に例えると分かりやすいでしょう。目撃者へのインタビュー(ヒアリング)、現場に残された指紋の採取(実査)、監視カメラ映像の確認(監査証跡の追跡)などが監査技法です。一つだけの証拠ではなく、これらを組み合わせて真実を証明するプロセスが、システム監査における技法の活用そのものです。

試験で問われること

ITパスポート試験

  • 監査技法は証拠を集めるための手段であること。
  • インタビュー、チェックリスト、証跡追跡などの手法を理解すること。
  • 客観的な事実を確認するために複数の技法を組み合わせることが重要。

基本情報技術者試験

  • テストデータ法やプログラムコードの分析など、より技術的な技法の目的。
  • 監査手続書との違いを明確にする。
  • 証拠の質と収集の効率性を考慮した技法の選定。