こうぞうかしゅほう
構造化手法
システムをトップダウンで機能分解し、データと処理を分けて設計する開発手法です。
詳しい説明
構造化手法とは、システム開発において、プログラムやシステムの機能をトップダウン的に分割し、データと処理(プロセス)を分離して設計・実装する手法のことです。1970年代から主流となったアプローチで、複雑なシステムを扱いやすい単位に分解することで、理解しやすく、修正が容易な設計を実現します。データフロー図(DFD)などがこの手法でよく使われる図表です。
この手法は、処理の流れ(フロー)を重視するため、システムの機能的な要求を整理するのに適しています。しかし、データと処理が分離されているため、仕様変更によってデータの構造が変わった際、関連するすべての処理を修正する必要があり、修正コストが高くなるという課題があります。そのため、現代ではオブジェクト指向設計へと発展しています。
試験では、オブジェクト指向との対比が重要です。オブジェクト指向が「データと処理を一つのオブジェクトとして一体化」するのに対し、構造化手法は「データと処理を分ける」というアプローチをとります。この設計思想の違いと、それぞれの図法(DFDとクラス図など)を関連付けて理解しておくことが求められます。
試験で問われること
ITパスポート試験
- 構造化手法がトップダウン的な機能分解であることを理解する。
- データフロー図(DFD)が構造化手法で使われる代表的なツールであることを把握する。
- オブジェクト指向との違い(データと処理の扱いの違い)を区別する。
基本情報技術者試験
- 構造化手法のプロセス(機能分割、DFDによる設計)を理解する。
- 構造化手法のメリットと、大規模変更時の課題を分析できる。
- オブジェクト指向設計と比較し、データ中心設計か処理中心設計かの違いを説明できる。