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ぱーす

PaaS

Platform as a Service = サービスとしてのプラットフォーム

PaaSはクラウド上でアプリケーションの開発や実行に必要な基盤を提供するサービス形態です。

詳しい説明

1. 定義

PaaSは、クラウド上でアプリケーションの開発や実行に必要な基盤(プラットフォーム)を提供するサービス形態です。OS、データベース、ミドルウェア、開発環境などがセットで提供されます。

利用者はインフラの構築や保守を意識することなく、アプリケーションの開発と実行に専念できるのが最大の特徴です。コスト削減と開発期間の短縮が可能になるため、現代のWebサービス開発では標準的な手法となっています。

2. 仕組みと種類

仕組みとしては、クラウド事業者がサーバー、OS、実行環境を一括して管理し、利用者は提供されたAPIや管理画面を通じてプログラムをデプロイします。インフラのパッチ当てやOSのアップグレードは事業者が行うため、運用負荷が大幅に軽減されます。

種類としては、Webアプリケーション向け、モバイルバックエンド向け、データベース特化型などがあります。プログラミング言語の実行環境に特化したものも多く、開発チームはインフラ構成に時間をかけず、素早くリリースを実現できます。

3. 試験ごとの視点

ITパスポート試験では、クラウドサービスの分類(IaaS/PaaS/SaaS)として、機能の提供範囲の違いが問われます。開発環境が提供されるのがPaaSであるという特徴を押さえることが重要です。

基本情報技術者試験では、システム構築における構成要素として問われます。IaaSとの違い、構築・運用責任の分担範囲、PaaSを活用するメリットとデメリット、どのような開発に向いているかといった実践的な観点が出題されます。

4. 紛らわしい語との違い

SaaSはソフトウェアそのもの(メールやCRMなど)を完成品として利用する形態です。PaaSは「開発環境」を提供するため、ユーザーが独自のアプリを作れる点で異なります。

IaaSはハードウェアや仮想サーバーなどのインフラだけを提供する形態です。PaaSはIaaSの上に開発環境やOSが組み込まれているため、ユーザーの管理範囲がPaaSの方が狭く、より開発に集中できる点が異なります。

5. 身近な例

Google App EngineやHerokuはPaaSの代表例です。開発者がコードをアップロードするだけで、即座にWebサービスとして世界中に公開できるため、スタートアップ企業のサービス構築によく利用されています。

データベース特化型のPaaS(Amazon RDSなど)も一般的です。サーバーの構築やOSの設定を行わずに、SQLクエリを投げるだけでデータベースを使い始められるため、インフラエンジニアがいなくても安全なDB環境を構築できます。

試験で問われること

ITパスポート試験

  • PaaSがアプリケーションの開発・実行環境を提供することを押さえる。
  • IaaS(インフラ)、PaaS(プラットフォーム)、SaaS(ソフトウェア)の提供範囲を区別する。
  • インフラ構築の手間を省けるという利点を理解する。

基本情報技術者試験

  • 開発者の責任範囲(アプリケーションのみ)と管理範囲を理解する。
  • IaaSからPaaS、SaaSへと移る際の管理負荷の変化を押さえる。
  • クラウド構築におけるPaaS選択のメリット・デメリットを分析できる。