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きかくぷろせす

企画プロセス

システム開発の初期工程で、目的を明確にし、投資対効果を具体化する活動です。経営戦略とIT戦略を整合させ、方向性を決定します。技術的な詳細よりも、価値創出のための意思決定が重要です。

詳しい説明

1. 定義

企画プロセスとは、システム開発プロジェクトにおける最初の工程であり、経営上の目的や解決すべき課題を明確にし、実現すべきシステムの内容や投資対効果を具体化するプロセスです。プロジェクトが成功するか否かの方向性を決定づける、非常に重要な段階です。

このプロセスでは、技術的な設計よりも前に、「何のためにシステムを作るのか」「作ることでどんな価値が生まれるのか」というビジネス上の問いに答えることが求められます。経営層とシステム部門が連携し、ビジネス戦略とシステム開発の整合性を取ることで、プロジェクトの土台を築きます。

2. 仕組みと種類

企画プロセスには、目的の策定、投資対効果(ROI)の検討、プロジェクトの実現可能性(フィジビリティ)調査が含まれます。例えば、「業務効率を何%上げたい」といった目標に対し、システムでどのように実現するかという計画を立てます。また、予算やリソースの見積もりを行い、投資に値するプロジェクトかどうかが判断されます。

このプロセスで策定された「システム化計画」は、次の要件定義プロセスへの橋渡しとなります。もし企画プロセスが不十分だと、システムを作っても目的を果たせなかったり、途中で要件が大幅に変更されたりと、プロジェクトの失敗につながります。そのため、綿密な計画策定が不可欠です。

3. 試験ごとの視点

ITパスポート試験および基本情報技術者試験では、システム開発のライフサイクルにおける「企画プロセスの位置づけ」が問われます。開発の最初にあること、ビジネス目的と投資対効果の検討が中心であることを押さえておく必要があります。

特に、要件定義プロセスとの違いが重要です。企画プロセスはビジネス上の「目的と目標」を決めますが、要件定義プロセスはシステムが持つべき「機能や性能の要件」を決めます。企画が「Why(なぜ)とWhat(何を)」を決め、要件定義が「How(どうやって)」を詰めるという流れを理解しておくことが合格のポイントです。

4. 紛らわしい語との違い

要件定義プロセスは、システムに実装すべき機能要件や非機能要件を具体化する工程です。企画プロセスの後続にあります。フィジビリティスタディ(実現可能性調査)は、企画プロセスの一部として行われる、技術的または経済的に可能かを事前に調べる調査です。

5. 身近な例

新しいレストランを作る計画が分かりやすい例です。企画プロセスは「どのエリアで、どんな客層をターゲットに、いくらの利益を目指すか」というコンセプトを決め、経営判断をすることです。要件定義は「厨房の広さはどれくらい必要か、座席数は何席にするか」という詳細を決めることです。レストランの成功は、この最初のコンセプト作りにかかっています。

試験で問われること

ITパスポート試験

  • 企画プロセスはシステム開発の最初の工程であること。
  • 目的の明確化と投資対効果の検討が重要。
  • 経営戦略とIT戦略の整合性をとる場。

基本情報技術者試験

  • システム化計画書への反映。
  • 企画プロセスと要件定義プロセスの役割の違い。
  • フィジビリティスタディの目的と内容。