じぎょうかつどうのざいぶつにたいするそんがいほけんせっけい
事業活動の財物に対する損害保険設計
事業所内の建物や設備、商品などの財物が被災した際に、事業の継続や再開に必要な資金を確保する損害保険設計です。火災や自然災害のリスクを評価し、適切な額の補償を準備します。
詳しい説明
1. 定義
事業用の建物・設備・商品などが火災や自然災害、盗難などの被害を受けた場合に備え、企業財産保険を中心に保険を組み合わせる保険設計の考え方です。
2. 制度・考え方の内訳
企業財産保険は、事業所の建物、機械設備、什器備品、商品や製品在庫といった事業用資産を保険の対象とし、火災・風水災・盗難などによる損害を補償します。保険金額は実損填補の原則にもとづき、事業規模や資産の実際の価値に見合った金額で契約することが重要で、過小な保険金額では被災時に十分な補償を受けられません。地震・噴火・津波による損害は原則として補償対象外であるため、必要に応じて地震保険を付帯します。財物の損害だけでなく、被災による営業休止で生じる利益の減少を補償する利益保険を組み合わせることもあります。
3. 検定試験での視点
補償対象となる資産の範囲(建物・設備・商品等)、実損填補の原則に基づく保険金額設定の考え方、利益保険が財物保険とは別の目的を持つ点が頻出です。
4. 紛らわしい制度・語との違い
企業財産保険は事業用資産そのものの損害を補償するのに対し、利益保険は財物被害によって事業が中断した際の逸失利益を補償するもので、補償の対象が異なります。
5. 身近な例
工場が火災で被災し設備が損壊した場合に、企業財産保険から設備の修理・再取得費用相当の保険金を受け取り、早期の事業再開に充てる、という場面で使われます。
試験で問われること
ファイナンシャル・プランニング技能検定
- 火災保険の補償対象範囲(建物・設備・什器)を正しく理解すること。
- 企業の資産規模に応じた適切な評価額での契約(実損填補の原則)を理解すること。
- 地震保険の付帯状況など、主要な自然災害への備えが十分かを確認すること。