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FP技能検定3級はどんな試験か、学科と実技の関係

公開 2026/08/06 10:00 / 更新 2026/09/12 01:00

FP技能検定3級は学科90分60問と実技60分の2つがあり、両方に合格して取得できます。実施する団体が2つあり実技の種目が違います。合格の基準は点数で公表されています。

FP技能検定を調べ始めると、「学科と実技の2つがある」「実施団体が2つ存在する」といった点で迷うことが少なくありません。どちらを受けるべきか、両方必要なのかが曖昧なまま申し込むのは不安が残るものです。しかし公表資料を整理すると、検討すべきポイントは実質的に1か所へ絞られます。

試験の基本概要と2つの試験方式

FP技能検定は厚生労働大臣の指定機関が実施する国家検定で、3級は学科試験と実技試験の両方に合格してはじめて「3級FP技能士」の資格を得られます。まず学科試験については、実施団体にかかわらず出題内容や形式は共通です。

項目内容
試験時間90分
問題数60問
合格の基準36点以上(60点満点)

団体ごとの違いが生じるのは実技試験であり、受検者の選択肢もこの部分に集約されています。

項目日本FP協会きんざい
選べる種目資産設計提案業務のみ個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務
試験時間60分60分
問題数20問5題
出題形式多肢選択式事例形式
合格の基準60点以上(100点満点)30点以上(50点満点)

試験時間はいずれも60分ですが、出題の形式が異なります。日本FP協会は20問の多肢選択式で細かい問いにテンポよく答えていく形式であるのに対し、きんざいは5題の事例形式で1つの事例をじっくり読み解いて解答する構成です。学科は共通であるため、どちらの出題スタイルが自分に合っているかで実技の受検先を選ぶ形になります。

学科は共通で、選ぶのは実技だけ。学科と実技の両方に合格して3級FP技能士です。

点数で公表されている合格基準

FP技能検定は、合格基準があらかじめ点数で明確に公表されている点が特徴です。学科試験は60点満点中36点(得点率6割)、実技試験もそれぞれ満点と合格点が定められています。目標ラインが明確なため、過去問や模擬問題を解いた際にも自身の到達度を測りやすい設計です。

ただし、設問ごとや分野ごとの配点内訳までは公表されていません。特定分野の点数配分を細かく計算して狙い撃ちすることは難しいため、全体の得点率6割の達成を目安に対策を進めることになります。

出題範囲と6分野の内訳

学科試験の範囲は6つの分野に分かれており、こちらも両団体共通のカリキュラムとなっています。

分野扱う内容
A ライフプランニングと資金計画社会保険、年金、住宅ローン、教育資金
B リスク管理生命保険、損害保険
C 金融資産運用預貯金、債券、株式、投資信託
D タックスプランニング所得税を中心とした税金
E 不動産不動産の取引、法令、税金
F 相続・事業承継相続、贈与、財産の評価

この6分野はそれぞれ異なる法律や社会制度を扱っています。年金、株式、相続といった多岐にわたるテーマが1つの試験に並ぶ点がFP試験の特色であり、学習上の難しさでもあります。一方で、1つの分野でつまずいたとしても他の分野の理解には影響しにくい構造ともいえます。

各分野の項目数には差があり、最多の「金融資産運用」が13項目あるのに対し、「リスク管理」は7項目にとどまります。分野名だけでは同じ分量に見えても学習ボリュームには偏りがある点に留意が必要です。なお、日本FP協会の実技試験(資産設計提案業務)は、「関連法規との関係および職業倫理を踏まえた提案」「提案に向けたプロセス」「顧客の状況の分析と評価」の3項目で構成されています。

CBT方式による通年実施のスケジュール

3級は日本FP協会・きんざいの両団体ともに紙の試験からCBT(Computer Based Testing)方式へ完全移行しており、テストセンターのPCを使って受検します。年数回の特定期日を待たずに通年で受検できるため、テストセンターの空き枠から都合の良い日時を柔軟に選択可能です。なお、年度の切り替わり時期や年末年始などには休止期間が設けられているため、あらかじめ公式発表を確認しておくと安心です。

法令基準日時点の制度に基づいた出題

FP技能検定の学習で押さえておきたいのが「法令基準日」の存在です。税制や社会保険制度は頻繁に改正されますが、試験問題は規定の法令基準日時点で施行されている法令に準拠して作成されます。通年受検が可能な分、受検する時期によって基準となる法令が変わるため、使用する教材がご自身の受検時期の基準日に合致しているか確認しておく必要があります。

よくある質問

日本FP協会ときんざいのどちらを受検すべきですか

学科試験は同一内容のため、実技試験の形式で選択します。日本FP協会(資産設計提案業務)は20問の多肢選択式で網羅的に問われ、きんざいは5題の事例形式で文脈を深く読み取る構成です。ご自身が得意な出題形式に合わせて選択できます。なお、学科ときんざいで合格した後に日本FP協会の実技を受検するなど、両団体をまたいだ受検も可能です。

受検資格は設定されていますか

受検資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」と規定されています。FP業務とは資産の設計・運用・管理や関連する相談業務全般を指しますが、これから学習を始める方も含まれる定義となっているため、実務経験がなくても受検できます。

学科と実技は同日に受検する必要がありますか

別々の日程で受検可能です。片方のみ合格した場合は「一部合格」となり、合格した試験の実施日の翌々年度末まで免除申請が有効となります。学科試験を先に合格させてから実技試験の対策に集中するなど、段階的なスケジュールも組むことができます。

申し込み方法と日程はどこで確認できますか

日本FP協会および金融財政事情研究会の各試験要綱ページで案内されています。CBT方式のため、自身の学習の進み具合に合わせて日程を決定できます。

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