FP技能検定3級はどんな試験か、学科と実技の関係
2026/08/20FP技能検定3級は学科90分60問と実技60分の2つがあり、両方に合格して取得できます。実施する団体が2つあり実技の種目が違います。合格の基準は点数で公表されています。
FP技能検定を調べ始めると、最初に戸惑うのが「学科と実技があるらしい」「実施している団体が2つあるらしい」というところです。どちらを受ければいいのか、両方受けなければいけないのか。ここがわからないまま申し込みに進むのは不安ですよね。
この記事では、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)が公表している資料をもとに、FP技能検定3級の形を整理します。整理してみると、迷いどころは1か所に絞られます。
この試験はどんな試験か
FP技能検定は、厚生労働大臣の指定を受けた機関が実施する国家検定です。3級には学科試験と実技試験の2つがあり、両方に合格してはじめて3級FP技能士になれます。
まず学科試験です。ここは実施する団体が違っても中身が同じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分 |
| 問題数 | 60問 |
| 合格の基準 | 36点以上(60点満点) |
次に実技試験です。ここが団体によって違います。
| 項目 | 日本FP協会 | きんざい |
|---|---|---|
| 選べる種目 | 資産設計提案業務のみ | 個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務 |
| 試験時間 | 60分 | 60分 |
| 問題数 | 20問 | 5題 |
| 出題形式 | 多肢選択式 | 事例形式 |
| 合格の基準 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
時間は同じ60分ですが、問題の出方が違います。日本FP協会は20問の多肢選択式、きんざいは5題の事例形式です。1つの事例をじっくり読んで答える形と、細かい問いに次々答えていく形。どちらが自分に合うかで選ぶことになります。
合格の基準は点数で公表されています
FP技能検定のよいところは、合格の基準が点数ではっきり公表されていることです。学科なら60点満点で36点、つまり6割です。実技も満点と合格点が示されています。
「何割取れば受かるのか」がわかっていると、模擬問題を解いたときに自分がどのあたりにいるかを測れます。目標が数字になっている試験は、計画が立てやすくなります。
ただし、設問ごとの配点や、分野ごとの配点内訳は公表されていません。「この分野で何点取れば」という細かい計算はできない、という点は押さえておきましょう。
何が出るか
学科試験の範囲は6つの分野に分かれています。ここも両団体で共通です。
| 分野 | 扱う内容 |
|---|---|
| A ライフプランニングと資金計画 | 社会保険、年金、住宅ローン、教育資金 |
| B リスク管理 | 生命保険、損害保険 |
| C 金融資産運用 | 預貯金、債券、株式、投資信託 |
| D タックスプランニング | 所得税を中心とした税金 |
| E 不動産 | 不動産の取引、法令、税金 |
| F 相続・事業承継 | 相続、贈与、財産の評価 |
6分野は、それぞれ別の法律や制度の世界です。年金の話と株式の話と相続の話が、同じ試験の中に並んでいます。ここがFPという試験のいちばんの特徴で、同時に大変なところでもあります。
分野の下にはさらに細かい項目が並んでいて、数を見ると分野ごとに偏りがあります。金融資産運用が13項目でいちばん多く、リスク管理が7項目でいちばん少なくなっています。分野の名前だけ見ると同じ大きさに見えますが、中身の量は違います。
実技試験(日本FP協会の資産設計提案業務)は、3つの項目で構成されています。関連する法律との関係や職業上の倫理を踏まえた提案、提案までの進め方、そして顧客の状況の分析と評価です。
いつ受けられるか
3級はCBT方式で実施されています。テストセンターに行って、パソコンで受ける形です。日本FP協会もきんざいも、紙の試験からCBTへ完全に移行しました。
CBTのよいところは、通年で受けられることです。年に数回の決まった日を待つのではなく、テストセンターの空いている日時から選べます。ただし年度の切り替わりや年末年始などに休止する期間があるので、そこは公式ページで確認しましょう。
出題は「法令基準日」の時点の制度にそろえられます
FP技能検定でとくに気をつけたいのが、法令基準日という決まりです。税制や社会保険の制度は毎年のように変わりますが、試験問題は「法令基準日」の時点で施行されている法令をもとに作られます。
基準日は試験を受ける時期によって変わります。通年で受けられるぶん、いつ受けるかで基準になる制度が変わるということです。教材を選ぶときも、自分が受ける時期の基準日に合っているかを確かめておきましょう。
よくある質問
日本FP協会ときんざい、どちらで受けるとよいですか
学科は共通なので、選ぶのは実技だけです。日本FP協会の資産設計提案業務は20問の多肢選択式、きんざいは5題の事例形式です。幅広く少しずつ問われる形か、事例を深く読む形かという違いで選ぶことになります。
なお、学科と実技を別の団体で受けることもできます。きんざいで学科に合格して、日本FP協会の実技を受ける、という組み合わせが認められています。
受検資格はありますか
「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」とされています。FP業務とは、資産の設計・運用・管理やそれに関わる相談業務のことです。これから学ぼうとしている人も含まれる書き方になっています。
学科と実技は同じ日に受けなければいけませんか
別々に受けられます。片方だけ合格した場合は一部合格となり、免除の制度があります。免除には期限があり、合格した試験の実施日の翌々年度末までとされています。
申し込みの方法と日程はどこで確認できますか
日本FP協会と金融財政事情研究会のそれぞれの試験ページで公表されています。受検する団体のページを見ましょう。
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