本文へ移動

じゅんそんしつのくりもどしかんぷ

純損失の繰戻し還付

青色申告をしている納税者が、当年に生じた事業の赤字を前年の所得と相殺し、前年に納めた税金の還付を受けられる制度です。将来へ繰り越す繰越控除とは向きが逆になります。

詳しい説明

青色申告をしている納税者が、前年分までに納めた所得税を、当年の赤字(純損失)と相殺することで取り戻すことができる制度です。繰越控除が将来の赤字を繰り越すのに対し、繰戻し還付は過去に遡って税金を還付してもらう点が異なります。

ファイナンシャル・プランニング技能検定では、この制度が青色申告者の特権である点と、前年分への遡及が原則である点が問われます。事業所得や不動産所得などの所得の組み合わせによっては、赤字と相殺して還付を受けられるため、税金の払い過ぎを防ぐ重要な制度です。

還付を受けるためには、確定申告書とともに繰戻し還付請求書を提出する必要があります。赤字が発生した年から前年分に遡って計算を行うため、資金繰りが苦しい年において、過去に納めた税金が戻ってくることで経営の助けになります。

たとえば、前年に利益が出て所得税を納めていた事業者が、当年に多額の赤字を計上した場合、前年の所得と今年の赤字を相殺し、前年分の税金を再計算して還付を受けます。これにより、当年の手元資金を確保し、経営の立て直しを図ることができます。

試験で問われること

ファイナンシャル・プランニング技能検定

  • 青色申告者のみが利用できる制度であることを理解します。
  • 前年分に遡って還付を受ける仕組みであることを押さえます。
  • 繰越控除(将来へ繰り越し)との違いを明確に区別します。