こていしさんじょきゃくそん
固定資産除却損
固定資産を売却せず廃棄したとき、帳簿に残る価額を損失として処理する科目です。
詳しい説明
建物や備品などの固定資産を、売却せずに廃棄(除却)した際に、帳簿に残っていた価値を損失として処理する費用(損失)の勘定科目です。固定資産の利用を完全にやめて処分するときに使います。
売却のときと同じように、除却でもその資産の取得原価と減価償却累計額を帳簿から取り除きます。処分してもいくらか価値が残る場合は貯蔵品という資産で記録し、回収できない差額を固定資産除却損として計上します。処分価値がまったくない廃棄の場合は、帳簿価額の全額がそのまま損失になります。
たとえば、古くなった備品(取得原価300,000円、減価償却累計額240,000円)を処分価値なしで廃棄処分したとします。帳簿価額は300,000円から240,000円を引いた60,000円で、売却による収入がないため、この60,000円がそのまま固定資産除却損になります。仕訳は借方に備品減価償却累計額240,000円と固定資産除却損60,000円、貸方に備品300,000円です。
固定資産売却損との違いは、売却による収入があるかどうかです。除却では収入がない分、帳簿価額の全額が損失として表れます。
試験で問われること
日商簿記検定3級
- 廃棄した固定資産の帳簿価額全額を除却損として計上する処理が問われます。
- 処分価値がある場合の貯蔵品への振替との違いが問われます。
- 固定資産売却損との違い(売却収入の有無)が問われます。
日商簿記検定2級
- 特別損失に区分される点が問われます。
- 廃棄処分時に帳簿価額を全額費用(損失)化する点が問われます。
- 売却時と異なり、現金収入がない点が問われます。