そんえき
損益
決算ですべての収益・費用の残高を集約し、当期純利益を計算するための集合勘定です。
詳しい説明
収益と費用のことで、これらを差し引くことで企業の経営成績である利益を計算します。決算本手続では、すべての収益勘定と費用勘定の残高を「損益」という一つの勘定口座に一時的に集約し、当期の純利益(または純損失)を計算します。損益は決算のときにだけ開設される勘定で、算出した利益は繰越利益剰余金へ振り替えて残高をゼロにします。
帳簿締切における損益振替の手順は3段階です。まず、収益勘定の残高を損益勘定へ振り替えます。たとえば売上の残高が500,000円であれば、借方に売上500,000円、貸方に損益500,000円と仕訳し、売上勘定をゼロにします。次に、費用勘定の残高を損益勘定へ振り替えます。仕入300,000円と給料100,000円があれば、借方に損益400,000円、貸方に仕入300,000円と給料100,000円と仕訳し、それぞれの費用勘定をゼロにします。最後に、損益勘定に集まった差額を繰越利益剰余金へ振り替えます。この例では貸方の収益500,000円から借方の費用400,000円を差し引いた100,000円が当期純利益にあたるので、借方に損益100,000円、貸方に繰越利益剰余金100,000円と仕訳します。
損益勘定は、決算作業が終わると残高がゼロになるため、貸借対照表には記載されません。総勘定元帳の帳簿締切問題では、この一連の振替仕訳を正確に行えるかが頻出の論点です。
試験で問われること
日商簿記検定
- 収益・費用を損益勘定へ集約する振替仕訳の手順が問われます。
- 収益は借方転記、費用は貸方転記によって各勘定を締め切る処理が問われます。
- 損益勘定の差額を繰越利益剰余金へ振り替える仕訳が問われます。