ぐりーんあいてぃー
グリーンIT
グリーンITは、IT機器の省電力化とIT活用による社会全体の環境負荷低減を行う取り組みです。
詳しい説明
1. 定義
グリーンITとは、情報通信技術(ICT)の活用を通じて、地球環境の保護や省エネルギー化を実現することです。IT機器そのものの省電力化と、ITを活用した社会全体の省エネ推進の二本柱があります。
ITは便利ですが、巨大なデータセンターは大量の電力を消費します。環境への配慮は企業としての社会的責任(CSR)にもつながり、持続可能な社会を作るために不可欠な取り組みとして位置づけられています。
2. 仕組みと種類
「ITの省エネ」と「ITによる省エネ」に大別されます。前者はサーバーの仮想化や高効率なハードウェアの導入により、機器が消費する電力を直接減らす取り組みです。
後者はWeb会議の活用で出張を減らす、スマートメーターで電力使用を最適化するなど、ITの力で社会の無駄を省く取り組みです。これらを組み合わせることで、環境負荷を最小限に抑えます。
3. 試験ごとの視点
ITパスポート試験では、企業の社会的責任やSDGsの文脈で登場します。環境への配慮がビジネスにおいて重要であることを学びます。
基本情報技術者試験では、データセンターの電力効率(PUE)や、省電力技術の仕組みが問われます。IT機器のライフサイクル管理と環境負荷の視点が整理されています。
4. 紛らわしい語との違い
CSRは企業の社会的責任全般を指し、法令遵守や地域貢献も含みます。グリーンITは、その中でも特に環境負荷低減に特化した活動を指します。
エコシステムは生物学やビジネスにおける共生関係を指しますが、グリーンITはあくまで環境保護のための技術的アプローチです。意味する範囲が全く異なります。
5. 身近な例
データセンターでサーバーを仮想化し、物理サーバーの台数を減らすことは、ITの省エネの典型です。消費電力と冷却コストが大幅に下がります。
テレワークの推進により、オフィスへの通勤や紙の資料作成が減ることは、ITを活用した省エネの一例です。移動に伴うエネルギー消費を削減することで、環境負荷を下げます。
試験で問われること
ITパスポート試験
- IT機器の省エネだけでなく社会貢献も含むことを理解する
- 企業の社会的責任(CSR)の一環であることを押さえる
- SDGsなどの環境目標と結びつけて理解する
基本情報技術者試験
- PUE(電力使用効率)の概念を把握する
- 仮想化技術が省エネに貢献する理由を理解する
- エネルギー効率を高める技術的手段を知る