ゆいごんのこうりょく
遺言の効力
遺言書が法律上の要件を満たしている場合、遺言者が死亡した時から発生する法的効力です。相続財産の分割方法や相続分の指定など、遺言者の最後の意思として遺産承継に強力な優先権を持ちます。
詳しい説明
1. 定義
遺言者が死亡した時から生じる、遺言書の内容に基づく法律上の効力です。
2. 制度・考え方の内訳
遺言書の内容が法律上の要件を満たしていれば、被相続人の最後の意思として、相続分の指定や遺産分割方法の指定などについて、法定相続分に優先する強い効力を持ちます。ただし、この効力は遺留分を侵害することはできず、遺留分を侵害された相続人は遺留分侵害額の請求により、不足分を金銭で請求できます。
3. 検定試験での視点
遺言の効力が発生するのは「作成した時」ではなく「遺言者が死亡した時」である点、遺言の内容が法定相続分より優先される点が問われます。遺留分による制約があることも、あわせて出題対象です。
4. 紛らわしい制度・語との違い
遺言の執行は、効力が発生した遺言の内容を、登記や預貯金の解約などの具体的な手続きによって実現する段階を指し、遺言の効力そのもの(いつから、どのような強さで意思が認められるか)とは区別されます。
5. 身近な例
遺言者が生前に何度も財産の考えを口頭で伝えていても、法律上の効力を持つのは、方式を満たした遺言書に書かれた内容だけです。
試験で問われること
ファイナンシャル・プランニング技能検定
- 遺言の効力は死亡した時から生じる点を押さえます。
- 遺言で指定された内容は、相続人の合意よりも優先される場合がある点を理解します。
- 遺言で指定できる事項(相続分の指定、遺産分割方法の指定)とそうでない事項を区別します。