けんせつかりかんじょう
建設仮勘定
固定資産の建設や製作のために支出した金額を、完成するまで一時的に記録する資産の科目です。完成して事業の用に供した時点で各固定資産勘定へ振り替えます。
詳しい説明
1. 定義
建設仮勘定は、建物や機械など、固定資産の建設・製作のために支出した金額を、その資産が完成して使用を始めるまでの間、一時的に集計しておく資産の勘定科目です。
2. 制度・考え方の内訳
工事の着手金・中間金の支払いなど、完成前に支出した金額をいったん建設仮勘定に計上します。資産が完成し引き渡しを受けた時点で、建設仮勘定から本来の勘定科目(建物・機械装置など)へ振り替えます。建設仮勘定は未完成の資産であるため、完成して使用を始めるまでは減価償却を行いません。
3. 日商簿記検定での視点
工事代金の支払時の仕訳(建設仮勘定/現金預金等)、完成・引渡時の振替仕訳(建物等/建設仮勘定)、建設仮勘定は減価償却しない点が頻出論点です。
4. 紛らわしい制度・語との違い
完成後の固定資産(建物・機械装置等)との違いは、まだ使用を開始していない未完成の状態を表す点です。建設仮勘定である間は減価償却の対象になりません。
5. 身近な例
新しい工場の建築を発注し、完成までに複数回に分けて代金を支払う場合、完成前の支払額は建設仮勘定として積み立てておき、工場が完成して引き渡された時点で「建物」勘定へ振り替えます。
試験で問われること
日商簿記検定
- 完成するまでの支出を建設仮勘定で処理する点が問われます。
- 完成時に本勘定へ振り替える仕訳が問われます。
- 固定資産の建設中には減価償却を行わない点が問われます。