しゅうちゅうしょり
集中処理
ホストコンピュータなどの中心的なシステムにデータと処理能力を集約し、管理やセキュリティ維持を容易にする手法です。
詳しい説明
集中処理とは、ホストコンピュータなどの中心的なシステムにすべてのデータや処理能力を集約し、端末からそれを利用するシステム形態です。計算資源やデータを一か所でまとめて管理するため、セキュリティ対策やバックアップの実施が容易であり、システム全体の一貫性を保ちやすいという利点があります。初期のコンピュータ利用において主流の形態でした。
この形態では、中心となるコンピュータに処理が集中するため、システムが停止すると全業務が止まってしまうという可用性の課題があります。また、処理能力の増強にはホストコンピュータを買い替えるなどの大がかりな投資が必要となることが多く、柔軟な拡張が難しい側面もあります。業務量が増加するとボトルネックが発生しやすく、応答性能の低下を招くこともあります。
基本情報技術者試験では、分散処理との対比が頻出します。分散処理は端末側にも処理能力を持たせ、負荷を分担する仕組みです。集中処理は管理のしやすさを優先し、分散処理は応答速度や負荷分散を優先するという違いがあります。現在では、クラウドコンピューティングなどの登場により、論理的な集中と物理的な分散を組み合わせたハイブリッドな運用が一般的になっています。
試験で問われること
ITパスポート試験
- データやプログラムの管理が容易である利点を理解する。
- 単一障害点のリスクがあることを押さえる。
- 分散処理との違いをリソース管理の視点で捉える。
基本情報技術者試験
- システムの可用性と保守性のトレードオフを理解する。
- ボトルネックが発生しやすい特性を把握する。
- 分散処理との比較で、信頼性や拡張性の違いを問う問題に対応する。