るいすいみつもりほう
類推見積法
過去の類似したプロジェクトの実績値をもとに、今回の作業規模や期間を見積もる手法です。
詳しい説明
類推見積法とは、過去に経験した類似プロジェクトの実績データをもとに、今回のプロジェクトの規模や工数を見積もる手法です。「あの時の開発と似ているから、今回も同じくらいの期間がかかるだろう」という経験則に基づいた直感的なアプローチとも言えます。
具体的な進め方としては、過去のプロジェクトと今回のプロジェクトの規模や複雑さを比較し、差異を補正することで数値を導き出します。例えば、過去のプロジェクトが3ヶ月で完了し、今回のプロジェクトはその1.5倍の機能数を持つと判断すれば、1.5を掛けて工数を算出します。この手法は詳細な設計がまだ固まっていないプロジェクトの初期段階でも素早く見積もれるため、大まかな予算やスケジュールを立てる際に重宝します。
試験では、詳細な積み上げを行うボトムアップ型の見積もり手法(ファンクションポイント法など)との比較で問われます。類推見積法は手軽ですが、担当者の主観や記憶に依存しやすいため、精度が過去の実績に左右されるという弱点があります。そのため、実際のプロジェクト管理では、他の手法と組み合わせて精度を確認することが推奨されます。
試験で問われること
ITパスポート試験
- プロジェクトの初期段階で見積もるために使われることを理解する
- 過去の類似データに基づく経験的な手法であることを押さえる
- 計算が容易な反面、担当者の経験により精度がばらつくリスクを理解する
基本情報技術者試験
- ファンクションポイント法やCOCOMO法など、他の見積もり手法との違いを問われる
- トップダウン見積もりの一種として分類されることを理解する
- 精度向上のために過去の実績データの蓄積が必要であることを認識する