本文へ移動

G検定(ジェネラリスト検定)

おーぷんいのはーしょん

オープン・イノベーション

Open Innovation

オープン・イノベーションとは、知識を組織の内部だけで抱え込まず、外部から意図的に取り込み、また外部へ意図的に送り出すことで、内部のイノベーションを加速させ、イノベーションが外部で使われる市場を広げるという考え方です。ヘンリー・チェスブロウ(Henry Chesbrough)が提唱した定義として知られています。

詳しい説明

定義

オープン・イノベーションは、イノベーションを進めるうえで、組織が知識(アイデアや技術)をどう扱うかについての考え方です。この定義の提唱者はヘンリー・チェスブロウ(Henry Chesbrough)です。チェスブロウらが編集した書籍『Open Innovation: Researching a New Paradigm』(Oxford University Press、2006年)の序章では、次のように定義されています。

"Open innovation is the use of purposive inflows and outflows of knowledge to accelerate internal innovation, and expand the markets for external use of innovation."

日本語にすると「オープンイノベーションとは、意図的な知識の流入と流出を活用して内部のイノベーションを加速させ、イノベーションの外部利用の市場を拡大することである」となります。

定義の3つの要素

この定義は、次の3つの要素に分けると理解しやすくなります。

1つ目は、知識の流れが2つの向きを持つことです。定義には流入(inflows)と流出(outflows)の両方が書かれています。流入は、組織の外にある知識を内部へ取り込む流れです。流出は、組織の内部にある知識を外部へ送り出す流れです。オープン・イノベーションは、外から取り込むことだけを指す言葉ではなく、外へ出すことも含む考え方です。

2つ目は、その流れが意図的(purposive)であることです。知識が偶然に外へ漏れたり、たまたま外から入ってきたりすることを指すのではありません。組織が目的を持って、知識の出し入れを行うことが前提になっています。

3つ目は、2つの流れがそれぞれ別の目的に結びついていることです。定義は目的を2つ挙げています。1つは内部のイノベーションを加速させること(accelerate internal innovation)、もう1つはイノベーションの外部利用の市場を拡大すること(expand the markets for external use of innovation)です。外部の知識を取り込めば、組織の内部だけで知識をそろえるよりも、内部のイノベーションを速く進められます。反対に、内部の知識を外部へ送り出せば、その知識が組織の外で使われる場が広がります。

まとめ

まとめると、オープン・イノベーションは、知識を組織の内部だけで抱え込まず、外部との間で意図的に出し入れすることで、自らのイノベーションを速め、同時にイノベーションが外部で活用される市場を広げようとする考え方です。この用語を学ぶときは、流入と流出の両方向があること、それが意図的であること、目的が内部の加速と外部利用の市場の拡大の2つであることを押さえておくとよいでしょう。

試験で問われること

G検定

  • オープン・イノベーションの定義を提唱したのがヘンリー・チェスブロウ(Henry Chesbrough)である点を確認する。
  • 定義に知識の流入(inflows)と流出(outflows)の両方が含まれ、外部から取り込むことだけを指す言葉ではない点を確認する。
  • 定義では知識の出し入れが意図的(purposive)なものとされており、偶然の知識の漏れや流入とは区別される点を確認する。
  • 定義が挙げる目的が、内部のイノベーションを加速させることと、イノベーションの外部利用の市場を拡大することの2つである点を確認する。

最終更新日: 2026/09/23