G検定はどんな試験か、出題範囲と受験の方式
2026/08/20G検定は145問程度を100分から120分で解く多肢選択式の試験です。合格ラインは公表されていません。オンラインと会場の2つの受験方式と、シラバスの構成を整理しました。
G検定を調べていて、多くの人が「あれ」と思うところがあります。合格ラインが見つからないのです。
見落としているわけではありません。日本ディープラーニング協会(JDLA)は、G検定の合格ラインを公表していません。何点取れば受かるのかが、公式にはわからない試験です。
この記事では、JDLAが公表している資料をもとに、G検定の形を整理します。わからないことは、わからないと書きます。
この試験はどんな試験か
G検定にはオンライン試験と会場試験の2つの受験方式があり、試験時間が違います。
| 項目 | オンライン試験 | 会場試験 |
|---|---|---|
| 試験時間 | 100分 | 120分 |
| 出題数 | 145問程度 | 145問程度 |
| 出題形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式 |
| 受験場所 | 自宅など | 全国の指定試験会場 |
100分で145問程度というのが、この試験の性格をいちばんよく表しています。1問あたり40秒あまりです。じっくり考える時間はありません。知っているかどうかを次々に判断していく形の試験です。
会場試験は120分なので、1問あたり50秒ほどになります。同じ問題数で20分多いぶん、わずかに余裕があります。
なお、出題数は「145問程度」と書かれていて、正確な数は公表されていません。回によって多少前後する、という読み方になります。
合格の基準は公表されていません
冒頭で書いたとおり、JDLAは合格ラインを公表していません。
- 何点満点なのか
- 何点取れば合格なのか
- 1問あたりの配点はいくつか
- 分野ごとの基準はあるのか
これらはすべて公表されていません。採点対象外の問題があるかどうかも公表されていません。
「では何を目安にすればよいのか」という話になりますが、公式の情報からは目標点を決められないというのが正直なところです。ネット上には合格ラインらしき数字が出回っていますが、出どころは公式ではありません。
その代わりに使える情報があります。JDLAは回ごとの受験者数・合格者数・合格率を公表しています。
| 開催回 | 方式 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026 #4 | — | 9,241 | 83.08% |
| 2026 #3 | オンライン | 6,824 | 85.02% |
| 2026 #3 | 会場 | 1,481 | 70.29% |
| 2026 #2 | オンライン | 10,483 | 78.83% |
| 2026 #2 | 会場 | 1,544 | 64.83% |
オンラインと会場で、14〜15ポイントの差が出ています。しかもこの差は、方式を分けて発表している回すべてで再現しています。
差の理由は公表されていませんが、会場は試験時間が20分長いにもかかわらず合格率が低い、という点は覚えておく価値があります。受ける環境や受験者層の違いが効いていると考えられます。
累計では受験者219,761名、合格者156,562名です。合格率が高めに出ている試験ではありますが、高いことと準備が要らないことは別です。145問を100分で解くという形は変わりません。
何が出るか
出題範囲はシラバスで定められています。「シラバスより出題」と明記されているので、範囲はシラバスがすべてということになります。
シラバスは2つの分野に分かれています。
| 分野 | 大項目の数 | 中項目の数 |
|---|---|---|
| 技術分野 | 8 | 37 |
| 法律・倫理分野 | 2 | 18 |
技術分野の8つの大項目は次のとおりです。
- 人工知能とは
- 人工知能をめぐる動向
- 機械学習の概要
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの要素技術
- ディープラーニングの応用例
- AIの社会実装に向けて
- AIに必要な数理・統計知識
法律・倫理分野の2つは、AIに関する法律と契約、AI倫理・AIガバナンスです。
ここで注目したいのが中項目の数です。技術分野は大項目8つに対して中項目37、法律・倫理分野は大項目2つに対して中項目18あります。大項目1つあたりの中項目の数で見ると、法律・倫理分野のほうが多いのです。
G検定は「AIの技術の試験」という印象を持たれがちですが、法律と倫理が範囲の中で小さくない位置を占めています。技術の勉強に時間を使い切って、法律・倫理をほとんど見ないまま本番を迎える、という組み立ては危なそうだと言えます。
受験の方式は2つあり、あとから変えられません
オンライン試験と会場試験は、別のシステムで実施されます。それぞれの試験でアカウント登録が必要です。
そして重要な点があります。申し込んだあとに、オンラインから会場へ、あるいはその逆へ変更や振替をすることはできません。申し込みの時点で決める必要があります。
実施の回数も方式によって違います。2026年はオンライン試験が年6回、会場試験が年3回とされています。オンラインのほうが受けられる機会が多いということです。
受験料は一般13,200円(税込)、学生5,500円(税込)です。オンライン試験には各種の割引制度がありますが、会場試験に割引制度はありません。
よくある質問
受験資格はありますか
制限なしと明記されています。オンライン・会場のどちらも同じです。学歴や実務経験、他の資格の保有を問われることはありません。
オンラインと会場、どちらを選ぶとよいですか
試験時間はオンラインが100分、会場が120分で、会場のほうが20分長くなっています。一方、オンラインは自宅などで受けられ、実施回数が多く、割引制度もあります。
時間に余裕がほしいなら会場、受けやすさと費用を重視するならオンライン、という選び方になります。申し込み後に変更できないので、決める前に両方の条件を見比べておきましょう。
記述式の問題はありますか
多肢選択式の知識問題とされていて、記述はありません。
申し込みと日程はどこで確認できますか
JDLAのG検定のページで、開催回ごとの日程と申し込みの案内が公表されています。オンラインと会場で日程が違うので、受ける方式のところを見ましょう。
次に読むもの
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