G検定 短期集中でも法律・倫理を落とさない回し方
2026/08/20G検定は覚える量が多く、1問40秒で判断する試験です。深く掘るより何周も回すほうが効きます。技術に偏らず、法律・倫理も落とさない回し方をまとめました。
G検定の勉強を始めた方の多くが、同じ道をたどります。技術分野が面白くて、そこに時間を使い切るという道です。
ディープラーニングの仕組み、手法の名前、応用の事例。読んでいて面白いので進みます。そして試験の直前になって、法律・倫理をまったく見ていないことに気づきます。
この試験は「深く1回」より「浅く何周も」です
まず知っておきたいのが、G検定が覚える量の多い試験だということです。
100分で145問程度を解くので、1問あたり40秒あまり。考えて答えを導く時間はありません。知っているかどうかで決まります。
これが何を意味するか。1つの手法を深く掘り下げても、40秒で判断できるようにはならないということです。必要なのは深さではなく、シラバス全体に何度も触れた回数です。
だから、こう進めましょう。1周目でわからないところは、そのまま次へ行きます。2周目、3周目で固まります。1周で完璧にしようとすると、範囲の半分も進まないうちに試験日が来ます。
法律・倫理の日は先に決めてしまいましょう
これがこの記事でいちばんお伝えしたいことです。カレンダーに、法律・倫理をやる日を先に入れてしまいましょう。
理由は、放っておくと必ず後回しになるからです。技術分野は読んでいて面白く、進んだ実感も出やすい。法律・倫理は用語が固く、進んだ気がしにくい。面白さの差が、そのまま時間配分の差になります。
シラバスの中身を数えると、こうなっています。
| 分野 | 大項目 | 中項目 |
|---|---|---|
| 技術分野 | 8 | 37 |
| 法律・倫理分野 | 2 | 18 |
中項目で見ると、法律・倫理が全体のおよそ3分の1です。決して小さくありません(詳しくはG検定はどんな試験か、出題範囲と受験の方式にまとめています)。
週に2日は法律・倫理の日と決めておくと、偏りが防げます。たとえば水曜と土曜。曜日で決めてしまえば、その日に迷いません。
1周目の目標は「全部に触れる」ことにしましょう
シラバスは技術分野8項目、法律・倫理分野2項目の合計10項目です。
1周目は、10項目すべてに触れることだけを目標にしましょう。理解できたかどうかは問いません。
10項目を10日で回せば、1周が10日です。3周しても1ヶ月です。この回転の速さが、G検定には合っています。
そして、2周目は1周目より速く回ります。一度見た用語が増えているからです。3周目はもっと速くなります。
技術分野は、順番どおりに進めましょう
技術分野の8つの大項目は、歴史の流れに沿って並んでいます。
- 人工知能とは
- 人工知能をめぐる動向
- 機械学習の概要
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの要素技術
- ディープラーニングの応用例
- AIの社会実装に向けて
- AIに必要な数理・統計知識
最初の2つは、AIがどう発展してきたかの話です。ここを飛ばして手法から入ると、なぜその手法が生まれたのかがわからないまま、用語だけを覚えることになります。
G検定は似た名前の手法が多く出てきます。背景を知らないと区別がつかなくなるので、遠回りに見えても順番どおりに進めるほうが早く進みます。
用語は、問題を解きながら覚えましょう
用語集を読んで覚えようとすると、量に押されて続きません。問題を解きながら覚えるほうが、この試験には合っています。
理由は2つあります。1つは、問われる形で見慣れておくこと自体が練習になるからです。40秒で判断する試験なので、「この説明はどの用語か」という形に慣れておく必要があります。
もう1つは、覚えるべき範囲が絞られるからです。用語集を端から覚えると、出ないものまで覚えることになります。問題に出たものから覚えれば、その手間が省けます。
印は「技術」と「法律・倫理」で分けて数えましょう
間違えた問題には印を付けておいて、2日か3日おいてから解き直しましょう。すぐに解き直すと、答えを覚えているだけで解けてしまいます。
G検定では、印を2つに分けて数えるのがおすすめです。
- 技術分野で間違えた数
- 法律・倫理分野で間違えた数
法律・倫理の数字が少ないときは、できているのではなく、解いていないだけかもしれません。解いた数も一緒に数えておくと、偏りが見えます。
受ける方式を先に決めて、その時間で練習しましょう
G検定にはオンライン試験と会場試験があり、試験時間が違います。オンラインが100分、会場が120分。同じ問題数で20分の差があります。
1問あたりにすると、オンラインが40秒あまり、会場が50秒ほど。この差はかなり大きく効きます。
そして、申し込んだあとに方式を変えることはできません。だから、受ける方式を先に決めて、その時間配分で練習しておきましょう。オンラインで受けるなら40秒、会場なら50秒。時計を見ながら解く練習は、一度しておくと安心です。
よくある質問
短期間で詰め込んでも大丈夫ですか
一般に、およそ30時間から60時間、期間にして1ヶ月から2ヶ月が目安といわれます。他の資格と比べると短めなので、短期集中は成り立ちます。
ただし、短期でも「何周も回す」形は変わりません。1ヶ月で1周ではなく、1ヶ月で3周を目指しましょう。
数学ができないと難しいですか
シラバスに「AIに必要な数理・統計知識」という大項目があるので、まったく触れないわけにはいきません。ただし、多肢選択式の知識問題なので、自分で計算式を立てて解く形ではありません。用語と考え方を知っているかが問われます。
合格ラインがわからないので、どこまでやればよいか判断できません
日本ディープラーニング協会は合格ラインを公表していません。だからこそ、シラバスの範囲を満遍なく埋める以外に方針がありません。
裏を返せば、「この分野は捨てる」という判断が要らないということでもあります。全部に触れる、それだけを目標にすれば迷いません。
くわしくはG検定 勉強時間の目安と、法律・倫理を落とさない進め方にまとめています。