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G検定 勉強時間の目安と、法律・倫理を落とさない進め方

2026/08/20

G検定は技術の試験だと思われがちですが、シラバスの中項目55のうち18が法律・倫理です。合格に必要な勉強時間の目安は30時間から60時間で、技術分野を完璧にしてから法律へ移ると間に合いません。

G検定の勉強を始めると、多くの方が技術の話から入ります。機械学習、ニューラルネットワーク、ディープラーニングの手法と、名前を聞くだけでも面白そうな話が並んでいますよね。そして、たいていはそこで時間を使い切ります。シラバスの中身を数えてみると、この試験は技術だけの試験ではないことがわかります。

勉強時間の目安

G検定の合格に必要な勉強時間は、一般におよそ30時間から60時間、期間にして1ヶ月から2ヶ月が目安といわれます。公式が示している数字ではなく、あくまで一般にいわれている範囲です。

どんな人か目安
機械学習の実務経験がある20時間から30時間
ITの仕事をしているが、AIは初めて30時間から50時間
どれも初めて50時間から60時間

他の資格と比べると短めに見えますが、その内訳が独特です。100分で145問程度を解くので、1問あたりに使える時間は40秒あまりしかありません。考えて答えを導く余裕はほとんどなく、知っているかどうかで決まります。深く理解する時間より、広く触れる時間が要る試験です。

1つの手法をじっくり掘り下げるより、シラバス全体を何周もするほうが結果につながります。30時間から60時間という目安も、この回し方を前提にした数字だと考えたほうが実態に合います。

範囲の半分近くが「技術以外」です

G検定のシラバスは2つの分野に分かれています。

分野大項目中項目
技術分野837
法律・倫理分野218

大項目の数だけを見ると、技術分野が8、法律・倫理分野が2です。ところが中項目まで数えると37対18になり、法律・倫理が全体の3分の1を占めます。大項目1つあたりの中項目は、技術が4.6に対して法律・倫理は9。数の少ない分野のほうが、1つあたりの中身は厚いのですよね。

法律・倫理分野の大項目は「AIに関する法律と契約」と「AI倫理・AIガバナンス」の2つです。個人情報の扱い、著作権、AIの学習に使うデータの権利、公平性、説明責任と、問われる範囲は広く取られています。技術の手法をどれだけ深く追っても、こちらの知識は増えません。試験の3分の1を占める領域が、まるごと別の勉強として残ることになります。

しかも技術の勉強は面白いので時間を使いやすく、法律・倫理は後回しになりがちです。後回しにしたまま直前を迎えると、「まったく手をつけていない」状態で本番に入ることになります。技術分野を完璧にしてから法律・倫理へ、という順番では間に合いません。一巡した時点で移る余地を残しておきましょう。

技術分野の8つの大項目

大項目中身
人工知能とはAIの定義、AIをめぐる議論
人工知能をめぐる動向探索、知識表現、機械学習の登場
機械学習の概要教師あり、教師なし、強化学習、評価の方法
ディープラーニングの概要ニューラルネットワーク、学習の仕組み
ディープラーニングの要素技術畳み込み、再帰、注意機構など
ディープラーニングの応用例画像、音声、言語、生成
AIの社会実装に向けて企画から運用までの進め方
AIに必要な数理・統計知識確率、統計、線形代数の基礎

この8つは、上から順に歴史の流れに沿って並んでいます。「人工知能とは」「人工知能をめぐる動向」は、AIがどう発展してきたかを扱う項目です。ここを飛ばして手法から入ると、なぜその手法が生まれたのかがわからないまま、用語だけを覚えることになります。遠回りに見えても、順番どおりに進めたほうが結果的に早く進む分野です。手法の名前は似たものが多く、背景を知らないと区別がつかなくなります。

用語は、うろ覚えのままで大丈夫です

G検定には、聞き慣れないカタカナと英字の略称が大量に出てきます。シラバスのキーワードは約495語あり、1周目で覚え切ろうとすると範囲の半分にも届きません。1周目は、うろ覚えのまま最後まで進めてしまいましょう。覚える量が多い試験なので1周で固めるのは現実的ではなく、2周目と3周目で輪郭がはっきりしてきます。

覚え方にも向き不向きがあります。用語集を読んで覚えようとするより、問題で「これは何の説明か」と問われるほうが記憶に残ります。40秒で判断する試験ですから、問題の形で見慣れておくこと自体が本番の練習にもなります。

合格ラインが公表されていないことの意味

日本ディープラーニング協会は、G検定の合格ラインを公表していません。何点満点かも、何点取れば合格かも、公式にはわからない試験です。受ける側からすると不安に感じるところですが、学習の進め方としてはむしろ話が単純になります。「あと何点」という逆算ができない以上、シラバスの範囲を満遍なく埋める以外に方針が立たないからです。

裏を返せば「この分野は捨てて、こっちで稼ぐ」という組み立ても使えません。苦手を作らないことが、そのまま対策になる試験だと言えます。

受ける方式を先に決めましょう

G検定にはオンライン試験と会場試験があり、試験時間が違います。

項目オンライン試験会場試験
試験時間100分120分
出題数145問程度145問程度

同じ問題数で20分の差があります。1問あたりにすると、オンラインが40秒あまり、会場が50秒ほどで、10秒の違いが145問ぶん積み上がると体感はかなり変わります。そしてもう1つ、申し込んだあとにオンラインから会場へ、あるいはその逆へ変更することはできません。

時間に余裕がほしいなら会場、受けやすさと費用を重視するならオンライン、という選び方になります。どちらを選ぶにせよ、申し込みの時点で決まってしまうので、その時間配分で問題を解く練習を早めに始めておきましょう。

間違えた問題こそ、財産です

G検定では、間違えた問題そのものより「知らなかった用語」を貯めるほうが効きます。1問40秒の試験なので、迷った理由はたいてい用語を知らなかったことに行き着くからです。問題ごとに残すより、出てきた用語を並べておくほうが見返しやすくなります。

間違えた問題の印には、この試験ならではの使い道がもう1つあります。技術分野と法律・倫理分野のどちらに印が偏っているかを見ることです。技術ばかりに偏っていないなら、それは法律・倫理がまだ手つかずで、間違える段階にすら達していない可能性があります。

よくある質問

数学ができないと難しいですか

シラバスに「AIに必要な数理・統計知識」という大項目があるので、まったく触れないわけにはいきません。ただし多肢選択式の知識問題なので、自分で計算式を立てて解く形ではありません。確率や統計の用語と考え方を知っているかが問われます。

プログラミングの経験は要りますか

G検定は知識問題の試験で、プログラムを書く問題はありません。ただし機械学習の手法の話が出てくるので、「こういう処理をしている」というイメージが持てると理解が早くなります。経験がなくても、手法の説明を図で追いかけられれば十分に足ります。

受験資格はありますか

制限なしと明記されています。学歴や実務経験、他の資格の保有を問われることはありません。

独学でも合格できますか

独学で合格している方はたくさんいます。範囲がシラバスではっきり定められていて、「シラバスより出題」と明記されているためです。範囲の外から出ないとわかっていることは、独学には大きな利点になります。

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一次出典