G検定(ジェネラリスト検定)
ぎいんせい
偽陰性
False Negative
偽陰性(False Negative、FN)は、分類モデルが陰性と予測したのに、実際には陽性だったケースを指します。探したいものを見逃す誤りで、スパムメールの例では、迷惑メールがフィルターをすり抜けて受信箱に届いてしまう場合に当たります。
詳しい説明
偽陰性とは
二値分類のモデルは、出力した値を分類しきい値と比べて、2つのクラスのどちらかに振り分けます。1つは調べたいクラスである陽性クラス、もう1つはそれ以外の陰性クラスです。モデルの予測と実際の正解の組み合わせで結果を4つに分けたものが混同行列で、偽陰性はそのうちの1つです。対になる語として、真陽性・偽陽性・真陰性があります。
名前を2つの軸に分けて読む
偽陰性という名前は、次の2つの軸を組み合わせてできています。
- **陽性・陰性の軸**:モデルの予測がどちらのクラスだったかを表します。偽陰性の陰性は、モデルが陰性と予測したことを指します。実際の正解が陰性だったという意味ではありません。
- **真・偽の軸**:その予測が実際の正解と一致していたか(真)、外れていたか(偽)を表します。偽陰性の偽は、予測が外れたことを指します。
陰性と予測し、その予測が外れていたのですから、実際は陽性だったことになります。つまり偽陰性は、本当は陽性のものを陰性と判定してしまった見逃しです。
スパムメール分類での偽陰性
スパムを陽性クラス、スパムでないメールを陰性クラスとする迷惑メールフィルターで考えます。偽陰性は、実際はスパムなのにスパムではないと分類されたメールです。フィルターに捕まらず、そのまま受信箱に届いてしまう迷惑メールがこれに当たります。
実際の陽性の総数は、真陽性と偽陰性の合計(TP + FN)です。偽陰性は、本来なら陽性として拾うべきだったもののうち、取りこぼした分を表します。
偽陰性が多いと困る場面
偽陰性は見逃しなので、見逃したときの損失が大きい課題ほど重く見られます。スパムフィルターでは、迷惑メールが受信箱に混ざるという形で現れます。一方、病気の有無を判定する医療診断で偽陰性が起きると、病気の人を病気でないと判定してしまい、必要な対応が遅れるおそれがあります。
試験範囲での位置づけ
G検定シラバス2024(第1.4版)では、中項目10 モデルの選択・評価のキーワードとして、偽陽性・偽陰性が挙げられています。
試験で問われること
G検定
- 偽陰性(FN)は、陰性と予測したが実際は陽性だったケースで、見逃しを表す。
- 陰性は予測の結果がどちらのクラスかを、偽は予測が実際の正解と一致しなかったことを表す。名前の陰性を、実際の正解が陰性という意味に読み違えない。
- スパムメール分類では、スパムなのにスパムでないと判定され、受信箱に届いてしまうメールが偽陰性にあたる。
- 実際の陽性の総数は、真陽性と偽陰性の合計(TP+FN)になる。
- 医療診断のように見逃しの損失が大きい課題では、偽陰性を特に重く見る。
最終更新日: 2026/09/26