ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
きたいにゅうしりつ・ひょうじゅんへんさ
期待収益率・標準偏差
Expected Return and Standard Deviation
投資のリターンとリスクをそれぞれ数値化する指標です。期待収益率は将来見込まれる平均的な収益の大きさを示し、標準偏差はリターンの振れ幅であるリスクの大きさを表します。
詳しい説明
1. 定義
投資のリターンとリスクを、それぞれ1つの数値で表す指標です。期待収益率が将来見込まれる収益率の平均、標準偏差がその収益率の振れ幅を表します。
2. 計算式とその意味
期待収益率は、起こりうる収益率をその発生確率で重みづけして足した値です。標準偏差は、実際の収益率が期待収益率からどれだけ離れるかの平均的な大きさで、数値が大きいほど振れ幅が大きい=リスクが高いことを意味します。収益率が正規分布に従うと仮定すると、実際の収益率は約68%の確率で「期待収益率 ± 標準偏差」の範囲に収まります。
3. 実際の数値を使った計算例
期待収益率5%・標準偏差10%のファンドなら、収益率は約68%の確率で −5%〜15%(5±10)の範囲に入ります。同じ期待収益率5%でも標準偏差が3%のファンドなら、範囲は2%〜8%と狭くなります。期待収益率が同じでも、標準偏差が小さいほうがリスクは低いと評価します。
5. 紛らわしい制度・語との違い
これらの指標と相関係数を使い、過去のデータから将来のリターンとリスクを統計的に見積もる考え方は、出題範囲の細目では「計量分析と統計学」として挙げられています。シャープレシオは、この2つを組み合わせて運用効率を1つの数値にした指標です。
試験で問われること
FP技能検定3級
- 標準偏差が大きいほど、リターンの振れ幅(リスク)が大きいことを読み取れること。
- 期待収益率が同じ商品を、標準偏差の大小でリスクの高低を判断させる問題が出ます。
- 正規分布を仮定した場合の「期待収益率 ± 標準偏差」に約68%が収まる関係が問われます。
- 標準偏差が大きいほどリスクが高いという読み方と、期待収益率が同じ2つの商品を標準偏差で比べさせる問題が出ます。正規分布を前提にした「± 標準偏差の範囲に約68%」の関係が問われることもあります。
最終更新日: 2026/09/23