プロジェクトの調達
調達の計画・供給者の選定・調達の運営管理という3つのプロセスと、契約に基づく供給者との関係のマネジメントを理解できるようになります。
ねらい
外部から製品やサービスを入手する管理を学びます。このレッスンを終えると、調達の対象群の3つのプロセスと、契約のタイプの選択を含む調達戦略の考え方を説明できるようになります。
ストーリー
自社に画像認識の専門家はいません。育てるには時間が足りない。ならば、その部分は外部の専門会社に頼もう。何を自分たちで作り、何を外から買うか。この判断と、買うと決めた後の付き合い方の全体が、調達の対象群です。
調達の対象群のプロセス
調達の対象群は、製品、サービス又は結果を計画し、入手し、供給者との関係をマネジメントするためのプロセスを含みます。
- 調達の計画で、何を外部から入手するか、どんな契約の形にするかを決めます。プロジェクトにおける調達戦略として、成果や不確実さに応じた契約のタイプの選択を行います。
- 供給者の選定で、候補から供給者を選び、契約書又は注文書を取り交わします。
- 調達の運営管理で、契約に基づいて供給者との関係をマネジメントし、履行を監視します。
3つのプロセスは、契約書又は注文書を取り交わす瞬間を境に、契約前の準備と契約後の履行に分かれます。
調達で気を付けること
調達は「発注したら終わり」ではありません。契約書又は注文書は、双方の責任と成果物の基準を定める土台であり、あいまいな契約は後の紛争のもとになります。契約のタイプによってリスクの分担が変わるため、要件が固まっているか、変化しそうかに応じて選びます。
また、外部に頼んだ部分も、プロジェクト全体のスケジュール・品質・リスクの管理からは切り離せません。供給者の遅れはプロジェクトの遅れです。調達の運営管理は、これまでの対象群で学んだ管理を組織の境界を越えて続ける活動だと捉えましょう。
例題
次の問いに答えてください。
問1 調達の対象群の3つのプロセスを順に挙げてください。
問2 供給者の選定の結果として取り交わされる文書は何ですか。
解答と解説
問1の答えは、調達の計画、供給者の選定、調達の運営管理です。決めて、選んで、付き合い続けるという流れです。
問2の答えは契約書又は注文書です。責任と成果物の基準を定める、調達の土台になる文書です。
応用
本試験を意識した問題を解いてみましょう。
問 契約の締結後に、供給者との関係をマネジメントし、契約に基づく履行を監視するプロセスはどれでしょうか。次の中から選んでください。
- 調達の運営管理
- 調達の計画
- 供給者の選定
- 品質保証の遂行
解答と解説
答えは1の調達の運営管理です。契約後の履行の監視と関係のマネジメントを受け持ちます。2の調達の計画は、何をどんな契約で入手するかを決める契約前のプロセスです。3の供給者の選定は、候補から供給者を選んで契約を取り交わすプロセスであり、契約後の監視ではありません。4の品質保証の遂行は品質の対象群のプロセスで、プロセスや標準の順守を確かめる活動です。
分からなかった点・気になった点
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