日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
こうじょうかいけいのどくりつ
工場会計の独立
Separation of Factory Accounting
本社会計から工場会計を分離し、工場独自の帳簿で原価計算・記帳を行う仕組みです。
詳しい説明
1. 定義
本社の帳簿から工場の帳簿を分離し、工場が独自に原価計算・記帳を行う仕組みです。
2. 本支店会計との対比
同じなのは、離れた2つの拠点の帳簿を分け、内部の貸し借りを専用の勘定で記録する構造です。違うのは対象で、本支店会計は本店と支店(営業拠点)を分けるのに対し、工場会計の独立は本社と工場(製造拠点)を分けます。
材料や製品を本社・工場間でやり取りするたびに、工場側の帳簿では「本社」勘定、本社側の帳簿では「工場」勘定を使って記帳します。本支店会計の「本店」「支店」勘定と同じ役目です。
3. 実際の数値を使った計算例
本社が材料50,000円を工場へ送付した場合、工場の帳簿では(借)材料 50,000 /(貸)本社 50,000 と仕訳します。同時に、本社の帳簿では(借)工場 50,000 /(貸)材料 50,000 と仕訳します。「本社」の貸方50,000円と「工場」の借方50,000円が対応します。
5. 紛らわしい制度・語との違い
本支店会計は営業拠点どうしの利益管理が目的ですが、工場会計の独立は製造原価の計算を本社から切り離すことが目的です。使う勘定の名前が「本店・支店」か「本社・工場」かで対象が分かります。
試験で問われること
日商簿記2級
- 工場の帳簿は「本社」勘定、本社の帳簿は「工場」勘定で記帳する点が最頻出です。
- 本支店会計の「本店・支店」勘定と同じ構造である点が問われます。
- 工場会計を独立させる目的(原価計算を工場で完結させる)が問われます。
- 「本社」勘定(工場の帳簿)と「工場」勘定(本社の帳簿)で記帳する点が最頻出です。工場会計を独立させる目的(原価計算を工場で完結させ、本社の帳簿を簡潔にする)もあわせて問われます。
最終更新日: 2026/09/23