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日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)

2級

そうごうはいふほう

相互配賦法

Reciprocal Allocation Method

部門別計算において、補助部門間のサービス提供を考慮し、相互に配賦したあとに製造部門へ配賦する方法です。計算は複雑になりますが、より正確な原価計算が可能となります。

詳しい説明

1. 定義

部門別計算で、補助部門どうしのサービスのやり取りを認識したうえで、補助部門費を製造部門へ配賦する方法です。

2. 直接配賦法との対比

同じなのは、補助部門費を最終的に製造部門へ集める目的です。違うのは補助部門どうしのやり取りを見るかどうかで、相互配賦法は考慮し、直接配賦法は無視します。

相互配賦法では、配賦基準の分母に補助部門への提供分も含めます。そのため補助部門にいったん費用が流れ込み、それをもう一度配賦する必要が生じます。この往復を1回で打ち切る簡便法(2回だけ配賦する形)があり、第1次配賦で補助部門にも配賦し、第2次配賦では残った額を製造部門だけへ配賦します。

手間は増えますが、補助部門どうしの関係が強い工場ほど実態に近づきます。

3. 実際の数値を使った計算例

動力部門費 60,000円。提供先が 加工部門 300kWh・組立部門 200kWh・修繕部門 100kWh の場合。

分母は 300 + 200 + 100 = 600kWh です(直接配賦法は修繕部門の100kWhを除いて500kWhとします)。第1次配賦では、加工部門へ 60,000円 × 300/600 = 30,000円、組立部門へ 20,000円、修繕部門へ 10,000円 を配賦します。修繕部門に入った10,000円は、第2次配賦で製造部門だけへ割り振ります。

同じ資料でも、直接配賦法なら加工部門へは36,000円で、結果が変わります。

試験で問われること

日商簿記2級

  • 配賦基準の分母に、補助部門への提供分を含める点が直接配賦法との唯一の分岐点として問われます。
  • 簡便法では第1次配賦で補助部門にも配賦し、第2次配賦は製造部門だけへ割り振る手順が問われます。
  • 同じ資料でも直接配賦法と結果が変わることが問われます。
  • 分母に補助部門への提供分を含めるという手順が、直接配賦法との唯一の分岐点です。出題されるのは主に簡便法(2回で打ち切る形)で、第2次配賦の分母から補助部門を外す点も問われます。どちらの方法かは問題文の指示で決まります。

最終更新日: 2026/09/23