日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
せいぞうかんせつひ
製造間接費
Manufacturing Overhead
工場で発生した費用のうち、特定の製品に直接紐付けられない共通コストの合計です。間接材料費や間接労務費などが含まれます。適切な基準を用いて各製品へ配賦計算します。
詳しい説明
1. 定義
工場で発生する原価のうち、特定の製品に直接ひもづけられないものです。間接材料費・間接労務費・間接経費の合計です。
2. 制度・考え方の内訳
直接費は、どの製品にいくらかかったかが分かるので、そのまま製品へ賦課します。製造間接費は分からないので、作業時間や機械稼働時間などの基準で各製品へ割り振ります。この割り振りが配賦です。
何が間接費になるかは、費目の名前ではなく特定の製品にひもづけられるかどうかで決まります。同じ「材料費」でも、製品の主要な材料は直接材料費、工場全体で使う潤滑油や消耗品は間接材料費です。労務費も、製品を直接加工する工員の賃金は直接労務費、工場長の給料や修繕工の賃金は間接労務費になります。
4. 紛らわしい制度・語との違い
販売費及び一般管理費は工場の外で発生する費用で、製造原価には入りません。製造間接費は工場の中で発生し、製品原価の一部になります。
5. 身近な例
工場全体の電気代は、どの製品を作るにも使われるため特定できません。いったん製造間接費として集めてから、各製品の機械稼働時間に応じて割り振ります。
試験で問われること
日商簿記2級
- 費目の名前ではなく、特定の製品にひもづくかどうかで直接費と間接費を分ける判断が問われます。
- 間接材料費・間接労務費・間接経費の3つを集めたものである点が問われます。
- 販売費及び一般管理費は工場の外の費用で製造原価に入らない、という区別が問われます。
- 費目の名前ではなく、特定の製品にひもづくかどうかで直接費と間接費を分ける判断が問われます。工場の電力料・減価償却費・保険料などを間接経費として集計し、配賦基準で割り振る手順もあわせて出ます。
最終更新日: 2026/09/23