日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
ちょくせつざいりょうひさい
直接材料費差異
Direct Material Cost Variance
標準直接材料費と実際直接材料費との差額です。価格差異と数量差異に分解して分析することで、購入単価や使用量の問題点を特定できます。これらを正確に算出する計算問題が頻出です。
詳しい説明
1. 定義
標準直接材料費と実際直接材料費の差額です。価格差異と数量差異に分解して分析します。
2. 計算式とその意味
価格差異 =(標準価格 - 実際価格)× 実際数量
数量差異 =(標準数量 - 実際数量)× 標準価格
価格差異は実際数量を掛け、数量差異は標準価格を掛けます。掛ける相手を取り違えると答えが合いません。単価のずれは実際に使った量だけ効き、量のずれは標準の単価で評価する、と考えると覚えやすくなります。標準数量は、実際の生産量に対して許される量(標準消費量)です。
3. 実際の数値を使った計算例
標準は 1個あたり 2kg・@100円。当月に100個を生産し、実際は 210kg を @105円で消費した。
標準数量は 100個 × 2kg = 200kg。
価格差異は(100円 - 105円)× 210kg = -1,050円(不利)。
数量差異は(200kg - 210kg)× 100円 = -1,000円(不利)。
合計の直接材料費差異は -2,050円(不利) です。
検算すると、標準原価 200kg × 100円 = 20,000円、実際原価 210kg × 105円 = 22,050円で、差は2,050円。一致します。
試験で問われること
日商簿記2級
- 価格差異は実際数量を掛け、数量差異は標準価格を掛けるという掛ける相手が最頻出です。
- 標準数量は「1個あたりの標準量 × 実際の生産量」で求める点が問われます。
- 2つの差異の合計が、標準原価と実際原価の差に一致することで検算できる点が問われます。
- 掛ける相手(価格差異は実際数量・数量差異は標準価格)が最頻出の間違いどころです。標準数量を「標準の1個あたりの量」と混同せず、生産量を掛けた総量にする点も要点です。有利・不利の向きもあわせて問われます。
最終更新日: 2026/09/23